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陸上選手は冬季練習のウエイトトレーニングでアイソレーション種目に取り組め!

※2023/10/01にサイト改修を行ったためデザイン等崩れている箇所がありますが、順次修正予定です。

陸上選手が冬季練習を越えて
来春は大きな飛躍を遂げたいと思ったときに
必ずやるべきウエイトトレーニング。
あなたはきちんとアームカールなどの
アイソレーショントレーニングも行っているだろうか?
え?行っていない?
それは記録を諦めているのですか…?


目次

本日の質問

内川コーチアイコン

こんにちは、
陸上アカデミアの内川です。

今日は登記練習のウエイトトレーニングに関する質問に
回答していきます。

あなた

陸上の短距離をやっているのですが、
ウエイトや補強などは冬季中にしか
やらないものなのですか?

それとも、シーズン中にもやっていいのでしょうか?

あなたのアイコン

今日はこの質問に回答していきます。

まとめると

短距離・跳躍選手は冬季練習以外でも
ウエイトトレーニングを行ってもよいのか?

ですね。

ではここから回答していきます。

結論

【今日の結論】
冬季練習では筋肉1つ1つを鍛えられる
アイソレーション種目で地力を鍛えつつ、
コンパウンド種目にも取り組め!

ではなぜ「アイソレーション種目に取り組むべきだ」
という回答になるかを解説します。

アイソレーション種目は超効率が良いトレーニングだ!

まずウエイトトレーニングには
コンパウンド種目とアイソレーション種目の2種類存在します。
簡単に分けると
「2つ以上の関節を動かす種目」
「1つの関節を動かす種目」という区別です。

アイソレーション種目とはアームカールだ!

実際にコンパウンドとアイソレーションの実例を挙げましょう。

コンパウンド アイソレーション
動員する関節の数 2つ以上 1つ
筋肥大効率 悪い 良い
パフォーマンス直結率 高い 低い
種目例 ベンチプレス
クリーン
スクワット
アームカール
レッグカール
サイドレイズ

この例からもわかるように
20kg超の重りを扱う種目は
ほとんどがコンパウンド種目
です。

理由は単純でアイソレーション種目は短関節動作。
つまり1つの筋肉のみで重りを挙げる種目なので、
出せる力が限られている
からです。
これがアイソレーション種目の
メリットであり、デメリットでもあります。

それぞれ説明します。

メリットは目的筋肉だけに刺激を入れられること

「アイソレーション種目とはなんでした?」
「1つの筋肉のみに刺激を入れられることです」
「おっしゃる通り!」
「つまり負荷が分散せずに
大きくしたい筋肉を最高率で大きくすることができる
わけです」

例えばアームカール、上腕二頭筋を鍛える種目です。
アームカールはアイソレーション種目なので
対象筋群である上腕二頭筋に負荷が集中しますが、
逆にアームカールのフォームで
上腕二頭筋以外を鍛えることはできません

理由はアームカールでは肘関節しか動かないからです。

筋肉を動かすには隣接する関節を曲げ伸ばしするしかないです。
今アームカールのフォームは
肩を固定して肘関節のみを伸ばしするものです。
結果的に肘関節しか動かないので、
伸びる筋肉は肘関節と隣接している上腕二頭筋のみ
です。

一方コンパウンド種目は負荷が分散します。
例えばスクワット。
スクワットで臀部の筋肉のみを鍛えることはできません

スクワットを行う限り、背筋、臀部、太腿、
ふくらはぎの筋肉を鍛えてしまいます

理由はスクワットの動作では
股関節、膝関節、足首の3つ関節が動くからです。
この3つの関節を動員するトレーニングは
トリプルエクステンションと呼ばれており、
特にクリーンは爆発的パワーを伸ばせる種目として
アスリートに重宝されています

デメリットはパフォーマンス向上のために協調性を高める必要がある

続いてアイソレーション種目のデメリットを考えてみましょう。

メリットから読み解くデメリット

アイソレーションとコンパウンドの
メリットとデメリットは表裏一体です。

アイソレーションの
メリットは1つの関節のみを動かすので、
対象筋肉のみ刺激を入れること
でした。
具体例を挙げると
アームカールはダンベルの負荷100%が
全て上腕二頭筋に加わります

しかしスクワットは3関節を動員するので、
背筋、臀部、大腿、ふくらはぎなどに負荷が分散します。
つまり「臀部だけ鍛えたい!」となった時の効率は
圧倒的にアイソレーションに分配が上がる
というわけです。

しかしこのメリットは見方を変えるとデメリットになります。
それは「アスリートの最終目的は
パフォーマンスを向上させること」
だということです。

よく考えてみてください。

陸上競技で上腕二頭筋のみ力を発揮する局面はありますか?

ないですね?

どのスポーツでも複数の筋肉の協調性を発揮したまま出力します。
つまり「実践から遠い」のです。

デメリットは実際のスポーツ動作と遠いこと

最も実践に近い動きであるクイックリフト(クリーン、スナッチ)の
能力を高めれば、競技力向上に直結
します。

しかしアームカールで鍛える上腕二頭筋のみや
レッグエクステンションで鍛える
大腿四頭筋のみで運動をすることはありません
つまり筋肉は大きくなるけど、
競技力には直結しない
ということです。

逆にいうと筋肉を動かさずにその見た目のみで
勝敗がつくボディビルダーは、
パフォーマンスまで高める必要がないので
ガンガンアイソレーションを行います

これがいわゆる「使えない筋肉」といわれるものです。
実際には「使えない筋肉」なのではなく、
「筋肉を使いこなす練習」をしていないだけですね。

アスリートでもボディビルダーでも、
自重でつけた筋肉でもウエイトでつけた筋肉でも、
筋肉が増えるという現象自体は変わりません
あとはその増えた筋力を使いこなす練習をしないと、
誰もが「筋肉を使いこなせていない状態」なわけなので、
パフォーマンスが上がるわけない
ということです。

「使えない筋肉」とは「パワーを使いこなせていない主人公状態」だ

よく漫画やアニメでも
強力すぎるパワーを得た主人公がそのパワーを
使いこなせずに暴走するシーンがあると思います。

NARUTOの九尾化

NARUTO 九尾化の画像

ルフィのギア4の直後

ルフィ ギア4直後の画像

デクのワンフォーオールぶっぱ

デク ワンフォーオールの画像

この状態です。
「使いこなせれば超強いですが、
コントロールできないと暴走する」
というやつです。
主人公は皆

主人公達アイコン

主人公達

自分の力不足だ!
もっと自分の技量を高めよう!

という自責マインドがあります。

絶対

主人公達

この力がダメなんだ!使えない力だ!

主人公達アイコン

とはならないです。
そんな漫画読みたくないですね。笑
もし

あなた

ウエイトでつけた筋肉だからダメなんだ!
使えない力だ!

あなたアイコン

となっていたらカッコ悪い主人公状態です。

きちんと主人公達を見習って、
自分のコントロールできる筋量を増やしましょう
修行です。

パフォーマンスに直結しないならコンパウンドだけやってればいいんじゃね?と思うあなたへ

ここまで見るとこのような疑問を
抱いた方もいるのではないでしょうか?

あなた

パフォーマンスに直結しないなら
コンパウンドだけやってればいいんじゃね?

あなたアイコン

コンパウンドだけやってればいんじゃね?は正論

そう思う気持ちもすごくわかります。
実は内川自身も現役の頃
全く同じことを思っていました

内川コーチアイコン

アームカールとか使わなくね??

今では全くそんなこと思わないですが、
数年前の現役時点では本気で信じていました。

陸上競技10年間取り組み、全国入賞を果たし、
生命科学を先行していた私でさえこう考えていました。
つまりアスリートのフィットネスリテラシーなんて
そんなもんなんで、
あまり自分の無知さを恥じる必要はありません

ですが一通りフィットネスやストレングストレーニングを学んだ現在では、
その考えは甘かった
と痛感しております。

その考えは無知ゆえの過ちだった

判断材料は2点です。

  1. 全て使いこなせる筋肉なら筋肉はある方がパフォーマンスは高い
  2. 効率よく筋肉をつけるならアイソレーショントレーニングだ

筋肉自体はただの出力装置です。
つまりあればあるだけ出力は高くなります
そして筋肉を効率よくつけるのであれば、
負荷を分散させないアイソレーション種目のほうが向いています

こうした内容から
「目的が明確なアスリートは
アイソレーション種目を行うべきだ」
と思うわけです。
しかしせっかくつけた筋肉も
出力をする練習をしないと、
ただの贅肉と変わらないです。
よってキチンと力を発揮し、
より速く走れるように、より遠くへ跳べるように
出力練習を行いましょう。

アイソレーション種目は冬季練習などの鍛錬期に行うべきだ!

ではアイソレーション種目はいつ行うべきなのでしょうか?

結論からお話しすると
「冬季練習」「夏季練習」の鍛錬期です。
理由は「試合期は今の身体を使いこなして
パフォーマンスを上げる時期だから」
です。

アイソレーション種目は冬季の増量期に取り組め

陸上競技者の年間のパフォーマンスは
このようなラインを描きます。

年間パフォーマンスラインの図

パフォーマンスレベルが上がっている試合期は
現状の身体を乗りこなして
テクニックを磨く期間
です。
となると、そこで更に増量をするのは悪手ですよね?

そもそも競技者なら現状で100%身体を使いこなしている
という状態には永久にならない
と思います。

つまり完全にコントロールできていない状態にもかかわらず
器を大きくしたら、
より一層コントロールできなくなり
最も大切な試合のパフォーマンスが下がります

それでは本末転倒ですね。

こうしたことを避けるためにも、
試合期は現状の身体をコントロールし
パフォーマンスを向上させる期間

鍛錬期は翌シーズン戦いきるための
身体を作り上げる期間
ということです。

この鍛錬期、試合期を分けた年間スケジュールの考え方は
こちらの記事で詳しく解説しています。

アイソレーション種目の具体的取り組み方

では最後に実際のアイソレーション種目の
取り組み方についてご紹介します。

具体例を挙げた方がわかりやすいと思うので
今回はアームカールを例に挙げて説明します。
まずトレ日にアイソレーション種目だけ行うことはないと思うので
その前提でお話しします。

順番はコンパウンドが全部終わってから
アイソレーションに手を出しましょう

コンパウンド種目
アイソレーション種目

理由はコンパウンド種目のほうが総じて重いものを扱え
さらに筋肉間の協調性が必要となるので、
よりフレッシュな状態で取り組むべきだからです。
つまりベンチプレスやベントローが終わってから
アームカールなりサイドレイズなりを行いましょう

回数は1セット12~15reps、3~5セット
ピリオダイゼーションに則った練習計画に基づいて行いましょう。

取り組むべきアイソレーション種目はこちらで詳しく解説しているので、
それぞれ参考にしてみてください。

また今回の記事の内容を完璧に理解して競技に活かすために、
必ず対応しているコンパウンド種目の記事も読んでください

まとめ

【今日のまとめ】
来シーズン戦い抜く身体は冬季練習で鍛え上げるので、
その時期にアイソレーション種目に取り組んで
効率よく筋肥大せよ!

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