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サッカーでゴールを決めるための最も大切な要素はダッシュ力である

※2023/10/01にサイト改修を行ったためデザイン等崩れている箇所がありますが、順次修正予定です。

「サッカーでもっと点を入れたい」子供からそう言われたらあなたならなんと答えるだろうか?
もっと練習する?足元の技術を高める?シュートの精度を高める?
本業サッカーコーチでもない限り、ズバッと答えるのはなかなか難しいだろう。

そんなあなたへ「サッカーの全ゴールの3割がフリーでの直線ダッシュから生まれている」という研究を元に、「もっと点を入れたいのであればダッシュ力を鍛えるべき」という1つの結論をお届けしよう。

この記事を読めば、子供から「もっと点を入れたい!」と言われても、「よし、じゃあ走るのを速くしようか!」と自信満々に答えられるようになるだろう。

目次

本日の質問

内川
内川

こんにちは、陸上アカデミアの内川です。

今日は「サッカーでもっと得点に絡みたいならダッシュ力を身に着けろ!」ということについてお話していきたいと思います。

あなた
あなた

サッカーでFWです。
最近得点を決めれません。
ペナルティーエリアに入っても相手に取られる、ラストパスに1歩足りなくて合わせられないなど理由は様々です。
ですが改善法がわかりません。
どうしたら得点できるようになりますか?

今日はこの質問に回答していきます。

まとめると

  • サッカーのFW
  • 得点率が低く、その原因がわからない

ですね。
ではここから回答していきます。

結論

サッカーでゴール前での得点力を上げるために高めるべき能力は直線のダッシュ力だ!

ではここから解説していきたいと思います。

イントロ

実は陸上アカデミアブログの記事最上部にはこうしたカテゴリー一覧があります。

カテゴリーへのリンク
今日の記事が球技に入ります。

この中で唯一「球技」だけ青くなっていない(=リンクがついていない)です。
理由は基本的にブログは質問への感想をメインに書いているので、球技への質問が来なかったためです。
加えて球技以外でも走り方だったり運動会での勝ち方だったりと、他にも書くことがあるので後回しにしていました。

そんなところに今回の質問が来たため、やっと球技カテゴリーを始動することにします。

自分で問題設定→課題解決できないのは最早日本人病

今回の本題の前に、質問を振り返ってみましょう。

サッカーでFWです。最近得点を決めれません。

ペナルティーエリアに入っても相手に取られる、ラストパスに1歩足りなくて合わせられないなど理由は様々です。

ですが改善法がわかりません
どうしたら得点できるようになりますか?

これですね。
その中の太字にした部分を見てみてください。

  • 相手に取られる
  • 1歩足りない
  • 改善方法がわからない

この太文字の内容を眺めてみると、相手に取られる(技術的問題)、1歩足りない(走力的問題)ということまでは理解できるはずです。

しかしそこで思考が止まってしまっています。
これは日本のほとんどのスポーツ教室で行われている指導の害悪部分が凝縮された問題なので、普通に育てたらそうなるのは仕方ありません。

参考までにそれに対する内川の想いと対応方法をまとめておきました(それぞれ明日、明後日に更新します)。

本当は悩みの原因わかってるんじゃないか?という予想

さて、そもそも陸上アカデミアとは「陸上(かけっこ含む広義の陸上競技)」の「アカデミア=学校」です。
にも関わらず、サッカーの質問が届いたということは、相談者様は十中八九「サッカー 速く走る」の様なキーワードで検索をして、陸アカブログにたどり着いたはずです。

としたら、自分でもなんとなく「俺、足遅いから点決められないんじゃね?」という予想はついているということになります。

そしてその予想は当たっているという2008年のドイツの研究を、今回はお届けしたいと思います。

最も多いゴール直前&アシスト直前の行動は直線ダッシュである

研究概要

今回お届けするのは2007~2008年のドイツの研究です。
ドイツナショナルリーグでの360ゴールをビデオで撮影し、目視により確認します。
そしてそのゴール及びアシストの前に最後に行った行動を集計するという内容です。

どちらのシチュエーションでも観察された行動は以下の6つでした。

  1. 特定の行動なし
  2. 回転
  3. 直線ダッシュ
  4. 方向転換ダッシュ
  5. ジャンプ
  6. 組み合わせ

です。

ここから得点選手、アシスト選手の行動内訳を見ていきたいと思います。

結果1.得点選手

まず得点した選手の結果からです。
こちらがまとめた円グラフです(自作)。

得点選手の行動結果
得点選手の行動結果
  • 直線ダッシュ:45%(161)
  • ジャンプ:16%(57)
  • 回転:7.8%(28)
  • 方向転換ダッシュ:6.0%(22)
  • 特定行動なし:25:2%(92)

※()は件数
※※ここでいう特定行動なしは、ドリブルもしていません。ドリブルをしていれば直線ダッシュのボールありに分類されます。

結果2.アシスト選手

続いてアシスト選手の結果です。

アシスト選手の行動結果
アシスト選手の行動結果
  • 直線ダッシュ:38%(137)
  • ボール保持:68%(93)
  • 回転:7.8%(28)
  • ジャンプ:6.1%(22)
  • 方向転換ダッシュ:5.0%(18)

得点選手の51%、アシスト選手の43%は直前でダッシュをしている

ここまでで得点前の51%アシスト前の43%はそれぞれスプリント(ダッシュ)をしているということがわかりました。
これだけでもスプリントの重要性はわかりますが、そのスプリント状況も調べられています。

得点選手の直線スプリントは45%でしたが、その45%の状況を詳細に解説したグラフがこちらです。

得点選手の直線スプリントの内訳
得点選手の直線スプリントの内訳

これを見ると、

  • 対戦相手なし:109/161=68%
  • ボールなし:121/161=75%

つまり、全ゴールのうち30.1%3割が(360ゴールのうち109ゴール)1人での直線ダッシュ(or 直線ドリブル)から生まれ、全ゴールのうち33.6%(360ゴールのうち121ゴール)がボールは持たないただのダッシュから生まれるということがわかります。

つまりボールをドリブルしない単純なスプリント能力を鍛えるだけで、30%以上の得点シーンで活躍できる可能性が高まるわけです。

1人での直線ダッシュが速くなると得点シーンの3割に絡める可能性が

これ、さらっと書きましたが凄いことですよね。

直前の行動がダッシュでゴールするということは物理的に自分でボールは運ばないということになります。
なのでその場合のゴールは

  • クロスに合わせる(シュート、ヘッド)
  • バックパスに合わせる
  • CK

となり、結局こういうシーンです。

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