素人ばかり!スポーツのアドバイスを絶対にヤフー知恵袋で求めるな!
※2023/10/01にサイト改修を行ったためデザイン等崩れている箇所がありますが、順次修正予定です。
子供の足を速くしたいときにヤフー知恵袋で検索しようとしているならちょっと待った!
ネット上でスポーツのアドバイスを求めるのはほんとにオススメしません。
アドバイスは身元の割れている、実績のある方から受けましょう。
【今日の結論】
みんなが中途半端にできる「走ること」に関しての知識は、本当に信頼できる人から情報を得よう。
子どもが運動会で負けて帰ってきたり、[lnvoicel icon=”https://rikujou-ac.com/wp-content/uploads/2018/10/165592-e1546525307485.png” name=”お子様”]もっと速く走りたい!
と言ってきたときに
子どもにアドバイスをしてあげたいけど、私走り詳しくない(なんなら遅かった)し…。どうしよう?[/lnvoicer][lnvoicer icon=”https://rikujou-ac.com/wp-content/uploads/2018/10/1135735.png” name=”あなた”]そうだ!ヤフー知恵袋で聞いてみよう![/lnvoicer]となるタイプであれば注意が必要です。
実は走り方や陸上競技に関するヤフー知恵袋の回答は95%間違っています。鵜呑みにしないように気をつけましょう!
目次
そのアドバイス、一体誰からですか?
まず質問サイトの実態について解説します。
これはネットの質問サイトにおける話です。
特にヤフー知恵袋が顕著なので、ヤフー知恵袋を対象に話していますが他にも
に当てはまります。
こうしたサイトで「子供の足を速くする方法」や「中高生が陸上競技を上達する方法」を質問するのはやめましょう。
[kanren url=”https://rikujou-ac.com/method-007/”]
こんな質問と回答が飛び交っている!
サイトの実情として実際の質問と回答例をお見せしましょう(晒しているようで嫌ですが見ていただかないと始まらないので…)。
ちなみに珍回答に対する反論も合わせて記載します。
走り幅跳びをやっている中2男子の質問
[lnvoicer icon=”https://rikujou-ac.com/wp-content/uploads/2019/01/c4fc4680e68b3b317ed2c664c8955517.png” name=”質問者”]
中2 陸部です
僕は幅跳びをしていて、自己新は5m70、県で4位です。
でも僕は全国大会を狙っています。
(中略)
正月から部活後や休みの日など筋トレを欠かさずやることにしました。
腕立て20×5
腹筋20×5
スクワット50×2
(メニュー以下略)
筋トレをやらない日は10日あるかどうか、とにかく真剣でした、
しかし最悪なことに2月23日に右足を捻挫(靭帯損傷)をしてしまいました。
今はかなり痛みもなくなり歩くことはできますが、つま先で走るとまだ痛みがあり、かかとから入る走りも痛みがありジョック程度です。
一ヶ月と二日経ちましたがまだ治りません。
(中略)
1 右足は治るのにどれ位かかりそうですか?
2 早く治すには何をすれば良いでしょうか?
3 全国標準を跳べるようになるには僕は何をすればいいか教えてください。
長くてすみません。お願いします。
[/lnvoicer][lnvoicel icon=”https://motebody.tokyo/wp-content/uploads/2018/01/icon_031750_256.jpg” name=”回答者”]
3.腹筋が少ないですね。高校女子でも一流選手は1日に1000回してますよ。
腹筋が付けば、最後のフィニッシュのときに足が前に放り出せるようになります。
走り込みをやって助走スピードを上げる。
最後の6歩をタイミングよく跳ぶための反復練習
2.はり治療で、その日に治った選手もいますよ。捻挫で1ヶ月も経ったのだから、もう走れるのでは?
>>腹筋が少ないですね。高校女子でも一流選手は1日に1000回してますよ。
そんな選手見たことない。
腹筋1000回って、それもはや有酸素運動だから。
走り幅跳びで日本7位になったとき腹筋なんて1日60回くらいしかしてないわ。
>>腹筋が付けば、最後のフィニッシュのときに足が前に放り出せるようになります。
フィニッシュで足を前に出せるかは空中で正しい姿勢を維持できるかのみに由来するから腹筋は関係ない。
>>はり治療で、その日に治った選手もいますよ。捻挫で1ヶ月も経ったのだから、もう走れるのでは?
走れないって言ってんじゃん。
それで怪我したらどうすんの?
はりでその日に治るのは不調の原因がただ単に血行不良だったからで、足首等のそのもの筋肉が少ない部分ははりでもなかなか治らない。
靭帯系の怪我の治りは遅いよ。
陸上用の筋トレを教えてくださいという質問
[lnvoicer icon=”https://rikujou-ac.com/wp-content/uploads/2019/01/c4fc4680e68b3b317ed2c664c8955517.png” name=”質問者”]
陸上用の筋トレを教えてください
[/lnvoicer][lnvoicel icon=”https://motebody.tokyo/wp-content/uploads/2018/01/icon_031750_256.jpg” name=”回答者”]
陸上は筋トレというよりかは体幹トレーニングですね。
組体操の個人技を30秒から60秒キープさせるものは良いと思います。
もし筋トレをするなら腹筋を強化してください。
普通の体力測定のような腹筋だと腰が痛くなる可能性もあるので、足あげて腹筋することを推奨します。
また、横むきに寝て横腹筋も鍛えると良いですよ。
慣れてくれば3キロくらいの重さのメディシンボールを持ちながら、ひねり腹筋もいいですよ。
背筋では上半身を上げるのも良いです
でも、下半身だけあげるやつの方が結構つらいです。
参考になれば幸いです
[lnvoicer icon=”https://rikujou-ac.com/wp-content/uploads/2019/01/c4fc4680e68b3b317ed2c664c8955517.png” name=”質問者”]
お詳しいですね。ありがとうございました。
[/lnvoicer]
お詳しいですねって言っちゃう質問者も質問者だけど、別に詳しくもなんともない。
要はスタビライゼーションを推奨しているみたいだけど、その日本のスタビや体幹至上主義がとても不思議。
陸上選手は体幹っていうけど、体幹だって結局筋肉で、いくら体幹がブレなかったとしても出力源のアウターマッスルが足りなければブレるブレない以前に足遅くない?
スクワットの組み方に対する質問(おそらく高校生)
[lnvoicer icon=”https://rikujou-ac.com/wp-content/uploads/2019/01/c4fc4680e68b3b317ed2c664c8955517.png” name=”質問者”]
陸上短距離経験者に質問です。
トレーニングとしてスクワットがあると思います。
高負荷であったりクイックだったりがあると思いますがどのようにメニューを組めば良いでしょうか?教えてください。
また、ほかに良いトレーニングがあれば教えて欲しいです。
お願いします。
[/lnvoicer][lnvoicel icon=”https://motebody.tokyo/wp-content/uploads/2018/01/icon_031750_256.jpg” name=”回答者”]
スクワットでも少し足りないです。2つ追加したら良いと思います。
まずは、空気椅子。一見シンプルですがこれで太ももが鍛え上げれます。60秒の3セットでやるといいと思います。
もう一つは、爪先上げ下げ運動です。爪先上げ下げ運動とは爪先だけで立ち、足の裏全部をつけて着地を繰り返す運動です。これはふくらはぎとハムストを鍛えれることが出来ます。毎日100回以上やると良いです。
関係無い話ですが、僕の陸上のトレーニングはスクワットはしません。その代わり動き作り、基礎練や種目の練習で色々な所を鍛えてるので短距離は速くなりました(中学生です)3ヶ月で14秒台から12秒台まで縮みました。
メニューの組み込みですが、僕の中学校のメニューが参考になれるのならば、返信を貰ってから言います。
[lnvoicer icon=”https://rikujou-ac.com/wp-content/uploads/2019/01/c4fc4680e68b3b317ed2c664c8955517.png” name=”質問者”]
ありがとうしょうねん!
[/lnvoicer]
これは質問者も失笑なタイプですね。
おそらく質問者は高校生か大学生でウエイトリフティングのテクニカルスキルを含めたメニュー構成を聞きたかったかと思うんだけど、返ってきた回答が100m12秒の中学生がこれみよがしに返してきたから笑っちゃったタイプだと思います。
提案していた爪先上げ下げ運動(正しくはカーフレイズね)は確かにふくらはぎのトレーニングにはなるけどハムストは鍛えられないし、自重で100回やったところで気休め程度。
もう一つ提案していた空気椅子だけど要はアイソメトリックトレーニングだからダメとは言わないけど陸上競技において「筋肉の長さを変えないで力を発揮する局面」ってあまりないから、やるならスクワットのほういい。
最後に質問者へ適切な回答をするとこの記事を読んでね。かな。
まだまだありますがキリがないのでここらでやめておきます。
素人が質問して、素人が回答しているということを理解しよう
この[keikou]全ての回答が私から見れば的外れでトンチンカン[/keikou]なことを言っています。
なぜトンチンカンな回答になってしまうのでしょうか?
それは回答者の質が低いからです。
小学生の質問に中学生が回答していたり、小学生のお母さんの質問にただのおっさんが回答していたりと、[keikou]本当に陸上競技のことをわかっている人からの回答が皆無だから[/keikou]です。
[kanren url=”https://rikujou-ac.com/method-011/”]
Q:ピアノ学習法や高校受験の勉強法をヤフー知恵袋で質問しますか?
話は変わりますがピアノの練習方法や高校受験の勉強方法をヤフー知恵袋で質問しますか?
しないですよね?
これらは質問しないのに、なぜ走り方や野球、サッカーの上達方法は質問してしまうのでしょうか?
多くの人間が低いレベルでできることは質問してはいけない
結論から話すと[keikou]「多くの人間が低いレベルでできること」は質の低い回答が集まってくるのでネットで質問するべきではありません。[/keikou]
具体例をあげると走ることなんて誰でもできます。
そしてそのうち[keikou]20%くらいは「どうやったら速く走れるの?」と聞かれたら答えられるくらいには足が速い[/keikou]です。
その際の問題は「その人が足が速い理由はそこにあるかがわからない」という点です。
その人が足が速いのは幼少時からスポーツをしていたからかもしれません。
その人が足が速いのは毎日外で遊んでいたからかもしれません。
その人が足が速いのは両親が陸上選手だからかもしれません。
こうして[keikou]因果関係がはっきりしないまま自分の体験談で語ってしまうから、誤った情報が錯綜する[/keikou]のです。
これは野球やサッカーでも同じです。
学生時代野球をしていたから回答する。
学生時代サッカーをしていたからアドバイスする。
野球やサッカーをしていた人はたくさんいますが、そのうち甲子園や国立の地に立てたのは何%ですか?
厳しい言い方をすれば、そのほとんどは結果の出なかった敗者なのです。
ですがスポーツをしていたことに変わりはないですし、皆教えたがりなのでアドバイスは喜んでします。
これ実情を図に示すとこうなります。
デキる人が少ない分野はそもそもネットで質問しない
一方ピアノや高校受験はどうでしょう?
この図のように[keikou]「できる人」がそもそも少なく、中途半端にデキる人はアドバイスをしません[/keikou]。
ピアノを中途半端に弾ける人はアドバイスしませんし、そこそこの高校に進学した生徒は受験のアドバイスをしません。
理由はもっと上がいると知っているから。
[keikou]アドバイスを受ける側もどうせならきちんとピアノを弾ける先生にアドバイスを求めますし、高校受験は成果が出ている塾に通うはず[/keikou]です。
スポーツは経験者が我が物顔でアドバイスするが、当の本人の成績は振るわない
一方スポーツは?
そのスポーツをやっているというだけで偉そうにアドバイスします。
これは確率の問題ですが、適当に質問して返ってくる答えの99%以上は成果が出ていない人からのアドバイスです。
[keikou]あなたが質問をして、その回答が全国大会に出場して経歴の持ち主からの回答である確率は何%ですか?[/keikou]
皆無ですよね?
更に言うと、高校までのスポーツの全国大会出場はアテになりません。
なぜなら[keikou]強豪校に入学して根性練習を乗り切れば成し遂げられてしまうものだから[/keikou]です。
それは[keikou]選手自身が理論を学び、自分で考えた上での結果ではなく、ただベルトコンベアー式に練習をこなしていたら勝手に付いてきたもの[/keikou]なんです。
なので「インターハイ出場者ですが…」という回答者の自己紹介ほどアテにならないものはありません。
ましてや私は[keikou]日本のスポーツ競技者はプロアスリートですら勉強不足だと思っているので、一介の高校生程度ならなおさら[/keikou]です。
[kanren url=”https://rikujou-ac.com/method-013/”]
誰が言っているのかに着目して正しい情報を選別しよう
ここまででお伝えしたことをまとめると、
プロアスリートですら正しい情報を持っている人は皆無なのだから、その専門家でもない高校生や経験者が跋扈しているネット場でアドバイスを求めるのはやめよう。
です。
では一体どこで情報を得たら良いのでしょうか?
「この人なら信頼できる!」と見つける
正解は「人で判断すること」です。
今の世の中、[keikou]各スポーツ分野に1人くらいは危機感を持って正しい情報をインターネットで発信している人がいます[/keikou]。
残念ながらスポーツ科学分野においては日本は諸外国に大きく遅れを取っているので、海外の情報を日本に紹介してくれている人もいます。
最も大切なことはこの「正しい人を見つける」工程です。
見つけてしまえば9割は安心です。
こうした人を見つけておき、ブログやSNSがあれば全て目を通しておきます。
それでわからないことがあれば、この高度情報化社会です。
[keikou]メール、ブログ、SNSなどコンタクト手段は必ずあります[/keikou]。
どれを駆使しても良いのでその人に質問しましょう。
その上でメールマガジンや有料のコンテンツがあれば購読してみても良いでしょう。
すると体系的な本物の知識を得ることができます。
ポイントは「質問する人を決めること」。
[keikou]質問する人を決めないから、ヤフー知恵袋のように魑魅魍魎な回答者が集まってきてしまいます[/keikou]。
そうではなくてはじめから「知識を得る人」を定めておけばそういった心配はありません。
「かけっこ」「陸上競技」の頼れるブログはここ
ちなみに「科学に基づいた小学生のかけっこ専用サイト」や「陸上競技者のための科学に基づいたサイト」はありませんでした。
あっても「教育・子育てサイトの1コンテンツ」でした。
そしてそれらも[keikou]ライターに外注しているので、間違った情報の焼き増しで更に間違っている[/keikou]ことも多かったです。
こうした[keikou]子供の将来に関わることは間違った情報に踊らされ、行動してしまうと取り返しが付きません[/keikou]。
そうした悪質な情報に人生を狂わされないようにするためにこのブログを解説しました。
[keikou]子供のかけっこや運動神経に迷ったり、陸上競技の練習内容に迷ったりした方はお気軽にブログのコメントやSNSで質問してください[/keikou]。
あなたからのお便り、お待ちしております。
[kanren url=”https://rikujou-ac.com/longjump-007/”]
まとめ
【今日のまとめ】
本当に信頼できる人からの情報を徹底的に吸収しよう!
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