スポーツに熱中している小学生の子供に
何を食べさせたらいいか?と思ったら
迷わずタンパク質を食べさせましょう!
タンパク質こそ唯一カラダを強く大きくする要素です。
米だけ大量に食べさせてもカラダは大きくなりません。
本日の質問

陸上アカデミアの内川
こんにちは、陸上アカデミアの内川です。
今日はジュニアアスリート用の食事に関する質問に回答していきます。

あなた
小学生の子どもがスポーツをしています。
体づくりによくて、子どもも喜ぶ料理を教えてください。
あまり手がかからないのがあれば嬉しいです。
今日はこの質問に回答していきます。
まとめると
- スポーツをしている小学生向けの食事
- 体作りによい
- 喜ぶ料理
- 手のかからないものがいい
ですね。
ではここから回答していきます。
結論
【今日の結論】
一にも二にもタンパク質!
体の構成要素をきちんと食べさせよう!
ではなぜ「タンパク質を食べさせるべき」という回答になるかを解説します。
子供を応援したいなら料理を作っている人が体について知らないとダメ!
まずひとつはっきりさせておくべきことがあります。
それは「日本人の健康リテラシーは笑っちゃうくらい低い」ということです。
え?まだコラーゲン食べているの??
例を挙げます。

陸上アカデミアの内川
本当にバカバカしくて聞くのすら恐縮なのですが
まさかあなたは「お肌にいいから!」
という理由でコラーゲンを食べていたり
サプリで摂取していたりしませんよね?

あなた
…。

陸上アカデミアの内川
え?高いお金を出してコラーゲン買っていました?
それは失礼いたしました。

陸上アカデミアの内川
ですがある程度健康というか科学がわかっている方からすれば

知識ある方
コラーゲンを経口摂取しても
消化器官で分解されて結局アミノ酸になってしまうので、
肉食べたり牛乳飲んでいるのと変わらないですよね。

陸上アカデミアの内川
このように自明なことです

陸上アカデミアの内川
詳細を解説するとこうです。
肉や魚を分解、再合成したものがコラーゲンだ
人間の体というのはレゴブロックのように、
口から食べたものが足したい部分にそのままくっつくというわけではなく、
一度最小単位(タンパク質ならアミノ酸)に分解され、
各臓器や筋肉、お肌の材料として使われます。
つまりタンパク質は一度アミノ酸まで分解されてしまうので、
肉由来のアミノ酸も、牛乳由来のアミノ酸も、
コラーゲン由来のアミノ酸も、
混ざってしまえば見分けはつかず全てアミノ酸です。
なのでわざわざ高いお金を払ってコラーゲンの形で摂取する必要性は
全くないということです。
詳しくはこちらで解説しています。
他にもリテラシーが低いと金を巻き上げられる!
このように健康や科学に対する知識がないと煽られて
割高な商品を掴まされたり、
買わなくて良いものを買ってしまったりします。
高値でふっかけられても結果が出れば結果良しとはなる
この場合でも結果が出ればよいです。
最悪な場合は意味のないものにお金を払って、
結果が得られないということになってしまいます。
例えば身長が伸びるという触れ込みのサプリメントを買ったとして、
実際に有効成分が入っていて身長が伸びればよいです。
例え各有効成分を単体で購入した方が半額以下だとしても、
それは結果が出ているのでまあ許せます。
高い金払っても結果が出ないのが最悪
しかし、高い金を払ったにもかかわらず結果が出ない場合。
それは時間も金も無駄にしていますし、
身長を伸ばすといった「時期が限られているものの場合」、
時間と金以上に大切な結果を失っています。
初めからまともに商売する気のない悪質な企業は、
平気でこうしたことを行ってきます。
こうした悪意から身を守るには自身でリテラシーを高めるしかないんです。
ここまでのまとめ
リテラシーが低いといろいろなところでカモられる
身体は食べたものでできており、
その構成要素はタンパク質である
ここまでの健康に関するリテラシーを高めないと
何倍もの価格でふっかけられたり、
最悪の場合はお金だけ払って効果が出ないという結果を
引き起こすことをご理解いただけたでしょうか?
ではリテラシーを高める第一歩として、
一体身体は何でできているのでしょうか?
身体の構成要素はこれだ!
これは小学生の理科で習った内容ですが、
人体というのは7割が水でできています。
というのも血液だけではなくて細胞液やリンパ液といったものが
すべて水に含まれるからです。
そして残りの大部分がタンパク質と脂肪(いわゆる体脂肪率)です。
脂肪は最低限あればよい(必要以上にあると肥満になる)ので、
つまるところ身体を作るうえで大切な要素は「タンパク質」です。
筋肉も臓器もタンパク質でできています。
なので「身体を強くしたい」とか「身長を伸ばしたい!」
となったらタンパク質を食べないと身体は作られないということです。
子どもはタンパク質が不足すると成長できない
いきなりですが大人であれば身長が伸びることはほとんどありません。
つまり多少タンパク質が不足したとしても、
肌や髪にハリがなくなったり、
筋肉が分解されたりするだけで済みます。
大人の身体は出来上がっているが、子供の身体はこれから作り上げていく状態
これは例えるならリフォーム素材が足りないので古民家に住み続けている状態です。
身体は成長しきっているので一応住むことは出来ますし、
新しい木材(タンパク質)が手に入ればリフォームすることができます。
一方子どもはどんどん身長が伸び体重も増えるので、
今まさに家を建てている状態です。
この状態で木材が足りないとどうなりますか?
本来は立派な設計図があったとしても、
材料不足では家は完成しないですよね?
それどころか台所や風呂を作る材料がなければ生活するのにも支障をきたします。
つまり物理的にまだ住めない家になってしまいます。
立派な設計図も絵に描いた餅になってしまうので、
理想と現実には差があるわけですね。
両親の身長が高くても、栄養素が足りていないと子どもは大きくならない
ここでいう絵に描いた餅とは両親から引き継いだ遺伝子です。
両親とも背が高かった場合、
本来子どもも背が高く成長するはずです。
これはよい設計図を持っている状態になります。
しかし材料が足りない場合は、
設計図よりも見劣りする実物ができてしまいます。
すなわちきちんと材料を補給
(ここでいうタンパク質)させなければならないのです。
まとめると、「 大人と違って身体を構成している成分が変わるのではなく、
身体自体が大きくなるので不足すると身体は大きくならない」です。
ここまでのまとめ
子供の身体は完成していないので、
その状態で栄養不足なのは
親自ら子供の可能性を閉ざしている
炭水化物はなぜ食べるの?→ガソリンになるからです
ここまでで

陸上アカデミアの内川
身体の主要構成成分はタンパク質です
という話はしました。
そこで

あなた
普段食べる食事やレストランのメニューのバランスと
異なるのでは?
という疑問を抱いた方はセンスがいいです。
結論は身も蓋もない話をすると、
炭水化物をたくさん食べさせた方がいろいろ都合がいいからです。
必要な栄養素はPFCバランスという概念で表される
PFCバランスとは栄養学の基礎だ!
PFCバランスという概念があります。
これは1日に必要なタンパク質(Protein)、脂質(Fat)、
炭水化物(Carb)のバランスを
自分の消費カロリーから算出する概念です。
PFCバランスはその名の通り
P:タンパク質>F:脂質>C:炭水化物の順番で決めます。
つまりこの順番で大切なのです。
ちなみにタンパク質の英語名であるプロテインの語源は
ギリシャ語の「第一の物質」という意味なので、
PFCバランスの優先度とも一致しています。
古代ギリシャ時代からタンパク質の重要性が認知されていたと思うと、
いかにタンパク質を摂取することが重要かがお分かりいただけるかと思います。
ご飯大盛り無料は米が安いからできる
しかしながら外食をするとかなりの確率で山盛りごはんが出てきます。
これは提供側の思惑が多分に含まれています。
単純に炭水化物は安いんですね。
提供側からすると同じ価格で売るなら、
仕入れ価格の最も安い炭水化物を多く入れたいと思うのは当然ですよね?
だからランチでライスお代わり自由はありますが、
肉お替り自由はないわけですね。
あったとしても有料となるわけですね。
こうした提供者側の理由から
最も安い炭水化物を山盛りで提供にすることになるのです。
炭水化物はガソリンなので体の構成要素にはならない
ではなぜ炭水化物を山ほど食べても身体が大きくならないのか?
これの最もわかりやすい例が、身体を車に例えることです。
脳を運転手としたときに骨はフレームです。
脂肪はエアバックや座席のクッションです。
その他のエンジンや多種多様な配管はタンパク質です。
ではガソリンは?
これこそ炭水化物なのです。

車におけるガソリンとは動くたびに消費し、
消費するたびに補給しなければなりません。
そしてガソリンが車の一部になることもありません。
これと同じで炭水化物も身体の構成要素にはなりません。
材料不足で車が出来上がってないのに
ガソリンばっかり入れると、
今カラダを動かすことは出来ても
大きくすることはできないよってことですね。
まとめ
【今日のまとめ】
子どもの身体づくりをサポートしてスポーツを応援したいという場合は、
外食のPFCバランスを参考にするのではなく、
タンパク質最優先で料理を作ろう!!
コメント