1日練習や1日試合をこなす場合こそ栄養補給は必須
まず必ず抑えておかなければならないことは、
- 身体に大してエネルギーを保存しておけない
- エネルギー不足の状態で運動を継続すると脂肪と筋肉を分解してエネルギーにする
この2点です。
生化学の常識はアスリートの非常識
これは身体やエネルギー代謝のことを少しでもかじったことのある方にとっては常識、つまり生化学を学んでいる学生には常識です。
しかし生命科学的視点を取り入れた指導者は皆無なのでスポーツ業界では非常識です。
一方筋肉を増やすことに命を懸けているボディビルダーやフィジーカーにとっては常識です。
なのでアスリートがそのパフォーマンスを上げるのに見習うべきは同じアスリートではなく、科学者かつ実践者であるボディビルダーです。
(注意ですが内川は別にボディビルダー贔屓なわけではなく、単純に彼らのほうが筋肉をつけるという視点で見ると経験値が多いので採用しているというだけです。)
(注意2ですがボディビルダーを見習ったからと言ってあなたも過ぎにゴリゴリマッチョになるわけではありません。むしろあそこまで筋肉をつけるのは無理です。
彼らは24時間365日筋肉のことを考えてあの体型を維持しています。
あなたが行っているスポーツで「ちょっと真似したら一流選手になれるよね」と言われたら「いやいや笑」となりますよね?同じです。)
ではこうした「生命科学界の常識」を少しだけご紹介します。
エネルギー不足で運動をすると筋肉が減る
結論から話すと
エネルギー不足で運動をすると筋肉が減ります
。
これは身体をどのように動いているかがわかるとすんなり理解することができます。
体内のエネルギーは全てATPという共通通貨だ!
まず一口に身体が動くと言っても
- 文字通り筋肉を動かす
- 物事を考えるために脳が動く
- 生命維持のために内臓が動く
- 食べ物を食べて消化するために消化管が動く
といった多岐にわたります。
この全てにおいてエネルギーを消費しています。
このエネルギーというのは全て同じATP(エーティーピー)というものを利用しています。
どういうことかというと
- 筋肉を動かすエネルギー
- 生命維持のため内臓を動かすエネルギー
- 消化するためのエネルギー
これらがそれぞれ別々に用意されているわけではなく、全て統一でATPを使うということです。
EU圏内の国がそれぞれドイツのマルク、フランスのフラン、スペインのリラを使うのではなく、EU全体で統一通貨ユーロを使っているイメージです。
ユーロさえ持っていればどの国にいても経済活動ができますね?

このようにATPさえあればどこでもエネルギーとして使えるわけです。
ATPの原料は食べ物だ!
ではこのATPは何を原料に作られているのでしょうか?
それは食べ物から得た糖質、タンパク質、脂質です。
つまり食べ物から得たこれらの物質を使ってATPを生成しているのです。
硬貨を鋳造で作るとすると原料を溶かすために熱を発生させる必要があるので、燃料をくべる必要があります。
この燃料が身体でいうと糖質、タンパク質、脂質だということです。
ただこの3つの形でそのまま体内に保存しておくことはできず、
- 糖質→グリコーゲン
- タンパク質→筋肉
- 脂質→体脂肪
という形で保存されます。
ATP生成には燃料の使われる順番がある!
そして各燃料には使われる順番があり、こうなっています。
[flow]
グリコーゲン
[/flow]
[sankaku][/sankaku] [flow]
筋肉&体脂肪
[/flow]
です。
さらにグリコーゲンは筋肉と肝臓に蓄えられ、それぞれ筋グリコーゲン、肝グリコーゲンと呼ばれ、運動時分解されて全身に運ばれるのは肝グリコーゲンです。

そしてこの肝グリコーゲンは90~150g程度しか蓄えられません(筋グリコーゲンは筋肉量に応じて100~400g)。
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