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〜小学生時代にかけっこが速いと自信と積極性のある子に育ちます~

小学生で50mの目標タイムを速く設定しすぎると一向に足が速くならない!

 

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この記事を書いている人 - WRITER -
陸上アカデミア代表。 中学時代に陸上競技と出逢い、以降大学まで10年間陸上競技に打ち込む。青山学院大学時代には走り幅跳びで全国7位&大学記録更新を達成。『幼少期の運動能力は将来の学歴と年収に比例する』という衝撃の研究結果と出逢い、『学力を上げるためのかけっこ教室』を運営している。
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学校の体育で50mを走ると否が応でも序列が生まれます。
そこで上位になりたいというのは健全な欲求ですが、目標が高すぎると全く意味がないかもしれません。
今日は最適な目標設定方法についてご紹介します。


結論

【今日の結論】
今のタイムから1年で実現可能なタイムを設定しよう!

こんにちは、陸上アカデミアの内川です。

内川

今回の記事はこちらの記事の続編です。

小学生からの質問で「足が速い友達と同じくらい50mを速く走りたい」というものでした。
「友達に負けたくない!」非常に健全で上昇志向の高い、良い志ですね。
ただ、今回に関しては少し状況が違うようです…

6″92という目標は適切なのか?

相談内容に問題点が…

僕は小学生です。
僕は走るのが苦手で50m走が9.03です。
これは平均より少し速いくらいのタイムです。
しかし、同い年の友達は50m走が6.92で、とても速いです。

僕はその友達くらい走るのが速くなりたいです。
何かオススメのトレーニングはありませんか?

悩める相談者

さて、このような内容ですが、一点明確にしなくてはならないことがあります。それは…。

内川

彼らの学年は5年生と仮定します

相談者は小学生男子ということを言っていましたが学年が書いてないです。
中学生までは成長期なので完全に学年とタイムが比例します。
なのでまずは学年を推測することにしましょう。

下の図は小学生男子の学年ごとの50m平均タイム一覧です(参照:平成29年度体力・運動能力調査結果の概要及び報告書)。

学年 平均タイム
1年生 11″44
2年生 10″61
3年生 10″02
4年生   9″55
5年生   9″19
6年生   8″79

質問者自身「50mが平均よりも少し速い」と言っており、そのタイムが9″03でした。
以上を踏まえると、彼らは5年生ではないでしょうか?

ではこれ以降彼らを小学5年生と仮定して話を進めていきます。

小学5年生で6″92は足が速すぎる!!

この相談者のお友達、仮にA君としましょう。
今回感じた問題点、それは「A君の足が速すぎること」です。

数値を羅列しても分かりづらいと思うので、大人にはおなじみの偏差値で表したいと思います。

質問者の50m走の偏差値は52.1です。
一方、このA君の偏差値は79.5です。
出現確率で言うと2.4人に1人と740人に1人くらいの違いがあります。

偏差値の計算過程
求めるために使用する数値はこちらです。

平均値 標準偏差
10歳男子 9″19 0.77

偏差値79ってとんでもなくないですか? つまりA君は目標として遠すぎるレベルにいるのです。

適切な目標設定がタイムを伸ばす!

そもそも達成できない目標なのかもしれない

勘違いしてほしくないのですが、これは「努力しても無駄」ということをお話しているのではありません。

実際に内川も小学校5年生では9″0と質問者とほぼ変わらないタイムでした(同じく偏差値52)。
そこから中学、高校の陸上部で毎日必死に練習した結果、高校1年生でやっと6″4。
この時点でやっと偏差値71です。

これは「陸上競技で全国大会入賞を果たした内川が、走ることしかしない陸上部で中学3年間必死で努力した結果が偏差値52から71への飛躍」ということです。
ちなみに中学3年時には走り幅跳びで埼玉県8位に入賞していますので、努力の方向は間違っていなかったはずです。

つまり

  • 走ることに特化した陸上部
  • 県大会入賞できる正しい努力をして
  • 3年の時間をかける

これでやっと52から71です。

逆にこれでもまだ偏差値79には届かないわけです。
県大会で入賞できる選手は陸上部の中でも一握りなので、ほとんどの選手は3年間かけたとしても偏差値71にすら届きません。

ここまで書くと、学校の体育の授業や家で少し練習したくらいで、9″03→6″92まで伸ばすことがいかに荒唐無稽かがおわかりいただけるでしょう。

努力は無駄という話ではない

以上の説明から友達のA君の異常さに納得いただけたのではないでしょうか?

小学6年生ですら7秒前半であれば運動会はスターです。
なので何もしていない小学5年生で6″92は異常、というか全国大会上位成績レベルです。

ただ、「努力は無駄です。」という話をしているのではありません。
正しい目標設定と、正しい努力が必要という話をしています。

現に私自身足の速さが並のところから中学生時代にきちんと努力をして足を速くしました。
必要なことは「今のタイムをきちんと把握して、現状に見合った目標設定をしてあげること」です。

勉強でも偏差値52からいきなり偏差値79は目指さないですよね?
まずは60、それから70を目指すと思います。
それと一緒ですね。

これはお子様だけは絶対にできないことです。
「友達と同じくらいで走りたい!」となってしまうのがオチなので、正しく導いてあげましょう。

もちろん全国大会入賞レベルのタイムになりたい!と願うようなら、それなりの専門的指導が必要となってきます。

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ちなみにこの質問者に一言添えておくと、小学校時代に全国大会優勝するようなレベルの選手が高校、大学時代もトップレベルで居続けることは稀です。

これは年に1人というレベルではなく、10年に1人レベルで稀なので、今無理にその友達を追いかける必要はないのかもしれません。

しかし身近に全国大会上位レベルのお手本があるのであれば、それを有効活用しない手はありません
どうやって走っているのか。脚力は自分と比べてどう違うのかをきちんと分析し、自分に反映させることによって50mは格段に速くなるでしょう。

まとめ

【今日のまとめ】
今のタイムから1年で実現可能なタイムを設定しよう!

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