1.動きを理解していない
1.は走り幅跳びのイメージだけ先行していて、実際の選手はどういう動きを意識しているかは理解していない状況です。
最後に「全力で跳ぶ」ということを身に着けさせるための方法をご紹介します。
[topic color=”blue” title=”全力で跳ぶを掴むために”]
- まず1歩スキップから始めます。
- 1歩でマリオの様にジャンプします(今は右足でジャンプするとします)。
- 次に左足で着地します。
- そのまま次の右足でジャンプします。
- これを繰り返していきます。
[/topic]
つまりジャンプして逆足で着地、ジャンプして逆足で着地を繰り返します。
1~3を切り取ったものがこれです。
先日走り幅跳びのパーソナルレッスンをした際に僕がお手本を見せたものを、お母様がスマホのスーパースローで撮っていただいたものです。
この状態ではスピードがあまりつかないので、筋力自体はそこまで要求されません。
なので、「全力で跳ぶこと」を最上の目標にしましょう。
これができるようになったら次は筋力を上げるために少しスピードをつけます。
踏切足は同じなので3歩スキップにします。
右足ジャンプして左足着地、そこから右、左の2歩でダッシュして右足で踏切です。
つまりジャンプ→着地→2歩走る→ジャンプを繰り返します。
先ほどの1歩スキップと比べて2歩分ダッシュするので先ほどより踏切時のスピードが上がっています。
なのでより強い脚力が必要とされます。
この速度に耐えて全力で跳べるようになれば、より強い脚力が手に入ります。
このように間のダッシュを伸ばすことによって助走時のスピードが上がるので、その状態でジャンプできるようにすることにより、より強力な脚力が手に入るわけです。
最終的に自身の助走距離分のスピードがついた状態で、全力で踏み切れるようにしましょう。
上記のバウンディングとこのダッシュ踏切を組み合わせて、全力で踏み切れるようにしましょう。
[topic color=”orange” title=”ここまでのまとめ”]
脚力をつけつつ、自分の最高速度でも踏み切れるように1歩スキップから練習を始める
[/topic]
まとめ
【今日のまとめ】
同じテンポかつ全力で走り、きちんと全力でジャンプできるように練習させよう!
全ての悩みは無知から生じる
ここまでで走り幅跳びの初歩の初歩を解説してきました。
ですがこんなことは幅跳び選手なら誰でも知っていることです。
数学でいうと九九レベルです。
小学校の先生や陸上クラブのコーチが、こうしたことを知らないで走り幅跳びを教えようとしている姿を見るたびに僕は
「九九を知らない先生が生徒と一緒になって三角形の面積の求め方を四苦八苦しながら考えている」並に可愛そうだな~
と思っています。
陸アカでは幅跳びはパーソナルのみなので、お子さん、保護者様とお話するたびに
という思いが非常にあります。
例えば先程の踏切の動画も、幅跳び選手なら何も言わずとも踏切脚とは逆の脚で着地します。
しかしパーソナルに来た方で逆脚で着地した人はいまだかつて一人もいません。
全員が全員踏切脚でそのまま着地するんですよ。
するとすぐに接地タイミングがきてしまうので、空中で時間を作ることができません。
幅跳びにおいて跳んでしまったら次に最も気をつけるべきところは「いかに空中で時間を作るか」です。
なので滞空時間を自ら短くしにいく踏切脚着地は禁じ手なわけです。
でもそんなこと知らないからやってしまう。
先程の踏切動画だけでも、まだまだ九九レベルの常識はたくさんあります。
- リードレッグは90度まで引き上げる
- リードレッグの足首はなるべく逆膝の上を通す
- 踏切1歩前では少し沈み込む
- リードアームの拳は鼻の前を通す
- リードアームの肘は鼻まで引き上げる
- …
つまり「幅跳び界の常識が世間の非常識」となっておりその理由は、単純にそんなこと知らないし、説明してくれる人もいないからですよね?
もちろん情報発信には時間等のリソースを割かなければなりません。
しかし陸上業界ではそこまでのリソースを割いて、外界に情報を発信するメリットがなかったので誰もやらなかったわけです。
だから走り幅跳びを専門にやりたくなったら、
- 幅跳びが強い学校に入学する
- 幅跳びが強い陸上クラブに入る
- 幅跳びに詳しいコーチに個人でついてもらう
このように詳しいコーチに直接指導してもらえる環境が必要でした。
しかし全員がこうした環境に身を置けるわけではないですし、そんなの人生の中心に走り幅跳びを置こうと決めた人間以外不可能です。
なのでもっと気軽に走り幅跳びに詳しくなれる環境をつくりました。
その第一弾として、走り幅跳び日本7位の陸上アカデミア代表内川と、三段跳び日本選手権4位の池畠コーチによる跳躍講習会を開催します。
正直僕のパーソナルレッスンの価格と比べても格安ですし、「東京が遠いことは来ない理由にはならない」ということも説明しました。
なので走り幅跳びを指導しているコーチや学校の先生は、まずはこのページを開いて詳細を見てみてください。
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