走り幅跳びの練習、
それから試合で全く助走が合わないあなたに向けて書きました。
練習での助走を合わせるにはピットではなくグラウンドで踏み切りましょう。
試合では練習での距離付近から走り出して3本以内に合わせましょう。
本日の質問

内川コーチ
こんにちは、
陸上アカデミアの内川です。
今日は走り幅跳びの助走が合わないという問題に
回答していきます。
あなた
走り幅跳びの足が合いません。
僕は中学一年の走り幅跳びをしているのですが
踏切のときに足が合いません。
僕は左足踏切なのですが
いつも右がでてしまいます。
練習のときは踏切から30歩のところで跳んでいます。
どなたかいい方法教えてください。
おねがいします。
今日はこの質問に回答していきます。
まとめると
- 中1男子
- いつも逆足で踏み切ってしまう
- 練習は踏切板から30歩からスタートする
ですね。
ではここから回答していきます。
結論
【今日の結論】
普通に全力でダッシュしたのでは
足が合わないのは当たり前。
いつも同じリズムで走れるように練習しよう!
足が合わないのは
何も考えずに全力でダッシュしているからだ!
まず大前提ですが
走り幅跳び選手は毎回同じリズム、
歩幅で助走をしています。
だから風がなければ寸分たがわず踏み切れるわけです。
高校のレベルが高い試合や
大学生の試合では
無風状態で踏切足と真逆
あまりないです。
ということは小学生の走り幅跳びで
あれほど足が合わないのは
「
そして「同じ歩幅で走れない」
言い換えると「歩幅がずれてしまう理由」は2つあります。
- 同じ歩幅で走るべきということを知らない
- 同じ歩幅で走らなければらないことは知っているが、
実際には走れていない
ⅰはいわずもがなですね?
その競技では常識でも、
なのでこの人には、
「助走は同じ歩幅で走るんだよ」
ⅱの同じ歩幅で走れていない。
これが今回の主題ですね。
ⅰの人も「同じ歩幅で走らなければならない」
このⅱになります。
つまり今、
小学生の走り幅跳びで足が合わない場合
身に着けるべきは「毎回同じ歩幅で走ること」ス
同じ歩幅で走るには
同じリズムで走ればよい!
ではどうすれば同じ歩幅で走れるかというと、
走り幅跳びと50m走の走り方の違い
ここで走り幅跳びの助走と
50m走の走り方の違いを考えてみま
50m走は「位置について、よーい、どん!」でスタートしたら
「
ここでリズムを意識することはあまりないかと思います。
(厳密には50mでも100mでも200mでも、
何本走っても
最も力が入るタイミングは同じなので、
ただしこれはあくまで上級者の話です。)
しかしこの全力で走るやり方で
走り幅跳びの助走をすると毎回ズレます。
理由は目的が一番速くトップスピードに持っていくことになってい
走り幅跳びの助走での目的は
踏み切れる余力は残しつつ、
最大速度まで上げていくことだからです。
それぞれの目的が異なるので、
私はこのリズムで全国7位になった!
こうした事情から走り幅跳びの助走は
あらかじめ一定のリズムを決
そのパターンを繰り返します。
内川が採用していたのはこのようなリズムです。
1,2,3,4,5,6
1,2,3,4,5,6
1,
タ、タン

内川コーチ
このリズムを毎回頭の中でカウントしながら助走します
なぜならカウントせずに適当に走ってしまうと、

内川コーチ
7m跳んでても適当に走ると足は合わなくなります。
笑
一流選手でもカウントを前提に毎回足を合わせているので、
一流選手ですらカウントしてるんですから、
あなたが適当に走ったら
それは間違いなく足は合わないですね。
またこのリズムは自身の全助走の歩数に応じて変わりますので
ご自身で調整してみてください。
そして「全力で走らない」というのは
「力を抜く」ということではなく、
「
スピード自体は9割~9.5割出ています。
助走を合わせる練習方法と試合での合わせ方
ここまでで毎回助走を合わせる極意は
伝わったかと思います。
きちんと助走できている選手が
実は頭の中でリズムをカウントしていたなんてこと、
外から見ていては一生わかりませんからね。
今回の質問者のやり方では絶対に合わない!
ここで一度今回の質問内容の一部を振り返ってみましょう。
あなた
練習のときは踏切から30歩のところで跳んでいます。
これ、
初めは助走が30歩なのかと思ったんですが、
自分が中学生の頃を思い出すと
そうではないことがわかりました。
多分助走距離を決めるのに
メジャーを使わずに踏切板から助走路を歩いて、
30歩分のところから走り出しているということですよね?
つまり歩幅(1m程度)✕30の距離から
助走しているということですが、
30歩分全歩幅が同じはずはありませんし、
ましてや別の日だともっとズレます。
走り幅跳びの助走は相当にセンシティブなものなので、
きちんとメジャーを使って測りましょう。
では次に実際に助走を合わせる方法をご紹介します。
練習で助走を合わせる方法
まず間違いなく練習でできていないことは
試合でもできないので、
全く助走距離のあてがない場合
※この方法は補助者が1人必要です。
- まず歩数を決めます
- 続いてピットでなくていいので、
助走の走り方(決めたリズム)で走ります - 決められた歩数を走ったら、
実際に踏み切ります - この踏み切った位置を補助者に見ていてもらいます
- スタートから踏切位置までの距離をメジャーで測ります
- ここで測った距離が助走距離です
ここに1つのコツがあって、
ピットで行わないことです。
ピットで行うとどうしても踏切板を意識してしまうので、
ピットで実施した際に
この値から1m程度ずれてしまう場合は、
踏切
助走練習をする場合は踏切6歩前、
12歩前にマーカーを置いて
そのマーカーを毎回踏めるようにする

こういうのですね。
ここがぶれてしまうと試合でも毎回ズレてしまうので
注意しましょう!
試合当日に助走を合わせる場合
練習がタータンでできている場合
いつもと同じ位置から足合わせ
この場合も必ず一番気持ちの良い場所で踏み切りましょう。
練習からタータンで行っていたとしても
その日のコンディションによって
50cm程度はザラに伸び縮みするので、
再度合わせることが大切です。
きちんと跳ばないと10cm単位のズレに気づくことができず、
20cm下がることになります。
練習が土のグラウンドでしかできない場合
土→タータンでは助走距離が伸びるので、
いつもが24mなら30mくらいから走り、
するとおそらく27mくらいで踏み切ることになるので、
スタート位置を前に出します。
その後5分程度休み、
その時はきちんと踏み切ることを忘れないようにしましょう。
これでも合わない場合はこの手順を何度も繰り返します。
ですが足合わせは少なければ少ないほど良いので、
普段から同じテンポで走れ
また、
審判が座って踏切位置を教えてくれ
補助者に見ていてもらうこと
まとめ
【今日のまとめ】
練習でできないことは本番でもできないので、
反復練習をしよう!
PS.
絶好調であったり
抜群のコンディションで
ゾーンに入っているときは
何本跳んでも助走が踏み切り板にピッタリと合います。
こうしたときは間違いなく自己ベストが出るので、
積極的に記録を狙ってみましょう。
私も1度だけ経験したことがあります。
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