走り幅跳びの試合で踏切の足が合わないのは毎回走りのリズムが違うからだ!
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走り幅跳びの練習、それから試合で全く助走が合わないあなたに向けて書きました。
練習での助走を合わせるにはピットではなくグラウンドで踏み切りましょう。
試合では練習での距離付近から走り出して3本以内に合わせましょう。
目次
本日の質問
今日は走り幅跳びの助走が合わないという問題に回答していきます。
[lnvoicer icon=”https://rikujou-ac.com/wp-content/uploads/2019/01/c4fc4680e68b3b317ed2c664c8955517.png” name=”悩める相談者”]走り幅跳びの足が合いません
僕は中学一年の走り幅跳びをしているのですが踏切のときに足が合いません。
僕は左足踏切なのですがいつも右がでてしまいます。
練習のときは踏切から30歩のところで跳んでいます。
どなたかいい方法教えてください。
おねがいします。
今日はこの質問に回答していきます。
まとめると
- 中1男子
- いつも逆足で踏み切ってしまう
- 練習は踏切板から30歩からスタートする
ですね。
ではここから回答していきます。
結論
【今日の結論】
普通に全力で奪取したのでは足が合わないのは当たり前。
いつも同じリズムで走れるように練習しよう!
[kanren url=”https://rikujou-ac.com/longjump-025/”]
足が合わないのは何も考えずに全力でダッシュしているからだ!
まず大前提ですが走り幅跳び選手は毎回同じリズム、歩幅で助走をしています。
だから風がなければ寸分たがわず踏み切れるわけです。
高校のレベルが高い試合や大学生の試合では無風状態で踏切足と真逆になってしまうことはあまりないです。
ということは小学生の走り幅跳びであれほど足が合わないのは「同じ歩幅で走っていないから」以外の理由はありません。
そして「同じ歩幅で走れない」言い換えると「歩幅がずれてしまう理由」は2つあります。
- 同じ歩幅で走るべきということを知らない
- 同じ歩幅で走らなければらないことは知っているが、実際には走れていない
ⅰはいわずもがなですね?
その競技では常識でも、誰かから教わらなければ知ることはできないですよね?
なのでこの人には、「助走は同じ歩幅で走るんだよ」ということを教えてあげましょう。
ⅱの同じ歩幅で走れていない。
これが今回の主題ですね。
ⅰの人も「同じ歩幅で走らなければならない」ということを知れば、このⅱになります。
つまり今、小学生の走り幅跳びで足が合わない場合身に着けるべきは「毎回同じ歩幅で走ること」スキルです。
[kanren url=”https://rikujou-ac.com/longjump-001/”]
同じ歩幅で走るには同じリズムで走ればよい!
ではどうすれば同じ歩幅で走れるかというと、同じリズムで走るということです。
走り幅跳びと50m走の走り方の違い
ここで走り幅跳びの助走と50m走の走り方の違いを考えてみましょう。
50m走は「位置について、よーい、どん!」でスタートしたら「ダーッ」っと全力で走ります。
ここでリズムを意識することはあまりないかと思います。
(厳密には50mでも100mでも200mでも、何本走ってもスタート後1歩目から最も力が入るタイミングは同じなので、基本的には同じタイミングで走ります。ただしこれはあくまで上級者の話です。)
しかしこの全力で走るやり方で走り幅跳びの助走をすると毎回ズレます。
理由は目的が一番速くトップスピードに持っていくことになっているからです。
走り幅跳びの助走での目的は踏み切れる余力は残しつつ、しっかり地面を踏んで最大速度まで上げていくことだからです。
それぞれの目的が異なるので、意識することも異なるということです。
私はこのリズムで全国7位になった!
こうした事情から走り幅跳びの助走はあらかじめ一定のリズムを決めてそのパターンを繰り返します。
内川が採用していたのはこのようなリズムです。
[flow]
1,2,3,4,5,6
[/flow]
[sankaku][/sankaku] [flow]
1,2,3,4,5,6
[/flow]
[sankaku][/sankaku] [flow]
1,2,3,4
[/flow]
[sankaku][/sankaku] [flow]
タ、タン
[/flow]
このリズムを毎回頭の中でカウントしながら助走します
なぜならカウントせずに適当に走ってしまうと、足が合わなくなってしまうからです。
7m跳んでても適当に走ると足は合わなくなります。笑
一流選手でもカウントを前提に毎回足を合わせているので、適当に全力で走ると足は合わないです。
一流選手ですらカウントしてるんですから、あなたが適当に走ったらそれは間違いなく足は合わないですね。
またこのリズムは自身の全助走の歩数に応じて変わりますのでご自身で調整してみてください。
そして「全力で走らない」というのは「力を抜く」ということではなく、「力を入れるポイントを定める」ということです。
スピード自体は9割~9.5割出ています。
[kanren url=”https://rikujou-ac.com/longjump-004/”]
助走を合わせる練習方法と試合での合わせ方
ここまでで毎回助走を合わせる極意は伝わったかと思います。
きちんと助走できている選手が実は頭の中でリズムをカウントしていたなんてこと、外から見ていては一生わかりませんからね。
今回の質問者のやり方では絶対に合わない!
ここで一度今回の質問内容の一部を振り返ってみましょう。
[lnvoicer icon=”https://rikujou-ac.com/wp-content/uploads/2019/01/c4fc4680e68b3b317ed2c664c8955517.png” name=”悩める相談者”]練習のときは踏切から30歩のところで跳んでいます。
これ、初めは助走が30歩なのかと思ったんですが、自分が中学生の頃を思い出すとそうではないことがわかりました。
多分助走距離を決めるのにメジャーを使わずに踏切板から助走路を歩いて、30歩分のところから走り出しているということですよね?
つまり歩幅(1m程度)✕30の距離から助走しているということですが、30歩分全歩幅が同じはずはありませんし、ましてや別の日だともっとズレます。
走り幅跳びの助走は相当にセンシティブなものなので、きちんとメジャーを使って測りましょう。
では次に実際に助走を合わせる方法をご紹介します。
練習で助走を合わせる方法
まず間違いなく練習でできていないことは試合でもできないので、練習で足が合うようにします。
[topic color=”blue” title=”全く助走距離のあてがない場合”]
※この方法は補助者が1人必要です。
- まず歩数を決めます
- 続いてピットでなくていいので、助走の走り方(決めたリズム)で走ります
- 決められた歩数を走ったら、実際に踏み切ります
- この踏み切った位置を補助者に見ていてもらいます
- スタートから踏切位置までの距離をメジャーで測ります
- ここで測った距離が助走距離です
[/topic]
ここに1つのコツがあって、ピットで行わないことです。
ピットで行うとどうしても踏切板を意識してしまうので、何もないトラックで行いましょう。
ピットで実施した際にこの値から1m程度ずれてしまう場合は、踏切板を意識してスピードが落ちてしまっている可能性があります。
助走練習をする場合は踏切6歩前、12歩前にマーカーを置いてそのマーカーを毎回踏めるようにすることが大切です。
こういうのですね。
ここがぶれてしまうと試合でも毎回ズレてしまうので注意しましょう!
試合当日に助走を合わせる場合
練習がタータンでできている場合
いつもと同じ位置から足合わせをして微調整します。
この場合も必ず一番気持ちの良い場所で踏み切りましょう。
練習からタータンで行っていたとしてもその日のコンディションによって50cm程度はザラに伸び縮みするので、再度合わせることが大切です。
きちんと跳ばないと10cm単位のズレに気づくことができず、試技に入ってからそのズレに気づくことになり、簡単に記録が10cm、20cm下がることになります。
練習が土のグラウンドでしかできない場合
土→タータンでは助走距離が伸びるので、それを考慮して足合わせをします。
いつもが24mなら30mくらいから走り、練習で助走を合わせる方法を行います。
するとおそらく27mくらいで踏み切ることになるので、踏切板に届かなかった距離分だけスタート位置を前に出します。
その後5分程度休み、先ほど定めた位置から再度助走を合わせます。
その時はきちんと踏み切ることを忘れないようにしましょう。
これでも合わない場合はこの手順を何度も繰り返します。
ですが足合わせは少なければ少ないほど良いので、なるべく少ない回数で終えられるように普段から同じテンポで走れるように心がけることが大切です。
また、県大会等で足合わせの時間から審判が座って踏切位置を教えてくれる場合はよいですが、基本的には走合わせはいずれの場合も補助者に見ていてもらうことにしましょう。
まとめ
【今日のまとめ】
練習でできないことは本番でもできないので、練習の時点で同じテンポで助走できるように反復練習をしよう!
PS.
絶好調であったり抜群のコンディションでゾーンに入っているときは何本跳んでも助走が踏み切り板にピッタリと合います。
こうしたときは間違いなく自己ベストが出るので、積極的に記録を狙ってみましょう。
私も1度だけ経験したことがあります。
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