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Re:Start/スポーツ指導にインテリジェンスは必要ないのか?

uchikawa-001

※2023/10/01にサイト改修を行ったためデザイン等崩れている箇所がありますが、順次修正予定です。

こんにちは、陸上アカデミアの内川です。
本日からブログの毎日更新を開始していきたいと思います。

基本的な方針は2つです。

  1. これまで通りの速く走るためのお役立ち情報をまとめた陸アカブログ
  2. 僕の考えやレッスン内容を記載した雑記ブログ

です。

しっかり毎日更新していた頃(実は3年も前)から経験したレッスン数も優に1,000は超えているので、ずいぶん引き出しも増えました。
それに伴い書きたいこと、伝えたいこと、考えが変わったところなどが溢れるほどに溜まっているので、それをひたすらアウトプットしていく場にしていきたいと思います。

更新に関しては1.のこれまでどおりの情報をお伝えしていく陸アカブログに関しては、引き続き構成をしっかり考えリサーチしてマインドマップに書き出し、それを清書&修飾していく工程を取りたいと思います。(短くて5時間、長いと20時間くらいかかります。)

対して2.の雑記ブログに関しては、思っていること、内にあることをそのまま吐き出すので、少々構成がおかしい部分もあるかもしれませんが、ひとまず更新は継続するということでいきたいとおもいます。(こうした雑記ブログはかつて2~3年毎日更新をしていたことがあるので、習慣化すれば結構いけます。)

なのでどちらの記事かは未定ですが、このサイトを開いていただければ何かしらの記事は更新されているので、ぜひ定期的に覗いてやってください。m(_ _)m

ということで本日の内容。

【「頭が悪いからその分体を使った仕事をする」という類の発言は嫌い】という話。

ブログを読み込んでいただいている方にはご存じの方もいるかと思いますが、僕は埼玉県の川越市生まれです。昨日は金曜日でレッスンおやすみなので、前日の夜から実家に帰省しておりました。

とは言えただなんとなく帰省したというよりは、実家が兼業農家で米を作っているので、その種まきに招集され、帰っておりました。

一家総出での種まきなのですが、そこでサッカーをしている従兄弟(高3)の話になり、「○○はあんまり勉強が得意じゃない分、身体使うのが好きだからサッカーのコーチとかの仕事に就きたいらしいよ」ということを聞きました。

本人がそう思っているか否かは置いておいて、僕は「う~ん、俺その考え方好きじゃない」とハッキリと伝えました。

これは常日頃思っていることで100%本音です。

「勉強ができないから身体を使った仕事」

これは難易度的に勉強>>運動となっており、暗に「勉強はできるできないがある。でも運動は馬鹿でもできる」ということを表現しているのだと思います。

ただこれは誤りです。

というのも、昭和以前の「THE・根性論」でなんとかなった時代であれば、大量の練習を行わせ、従わないやつは鉄拳制裁をし、その過酷さに生き残った選手を使っていけばよいのでいいですが、現代のスポーツはそうではありません。

実際に陸上アカデミアのレッスンに来たことがある方はご存知かと思いますが、僕を筆頭にうちのコーチ陣は体育の先生なんて目じゃないくらいに喋ります。

理由は、まずこちらから喋って伝えないと何も伝わらないからで、伝わらないと動きが変わらないからです。

一方通行のコーチング(いや、それはコーチングではない)であれば上から押さえつけるだけで成立しますが、生徒の苦手や弱点をキャッチアップして理解し、それを子供の理解度に合わせて噛み砕いて説明することは双方向のコミュニケーションが必要であり、極めてインテリジェンスを必要とする行為だと思っています。

そう、現代のスポーツ指導は、圧倒的に知力が必要な行為であり、知的な職業だと信じて、僕は陸上アカデミアを運営しております。

という背景もあり、「あんまり勉強が得意じゃない分、身体使うのが好きだからサッカーのコーチとかの仕事に就きたいらしいよ」という発言に対しては非常に嫌悪感を感じました。

そう考えるとやはり陸上アカデミアは「スポーツ教室」というより、「体育」に近いなと再認識しました。
スポーツというのは「身体を動かしていればスポーツ」です。
一方体育というのは文字通り「身体を育てる」わけです。
育てるということは、何かしらの能力が高まった状態にないと成立しません。
そして能力を高めるには、必ず子供の様子を見て適切なフィードバックを与える必要があるので、やはり教師やコーチング的な要素は必要になるわけです。

教師がバカでもいいと思う人はいないように、体育を教える体育の先生がバカでいいはずがありません。

しかしながら体育の先生を目指す人が多い体育大学は、授業の半分以上が体育で、座学も寝ていても卒業できるようなところばかりです(実際に日体大等に進学した高校時代の同期の体験談)。

とすると、本来は知力が必要なスポーツ(本来であれば体育という言葉が適当)を指導する人材自身が、「自分のなりたい職業には知力を必要」ということを自覚しないまま小学校~大学等を卒業し、就職することによって、その人間に指導された子どもたちもまた「スポーツ指導に知力は不必要」というサイクルに乗るという悪魔のサイクルが続きます。

その人材は教育機関だけではなく、民間のスポーツ指導会社にも流れ、結局いつまで経っても日本全体で「スポーツや運動に知力は不要」→「スポーツはバカでもできる」という認識は変わらないわけです。

とは言え少しずつ個人レベルで「インテリジェンスな指導を行ってくれる教室」も増えているので、僕らができることは「自分たちの手の届く範囲で正しい指導を行っていく」ということだけです。

なので引き続き陸上アカデミアでは最良だと思っているレッスン形式でより多くの子供の運動能力を向上させ、その範囲を少しずつ広げていくことを目標に、これからも活動していきますのでどうぞよろしくお願いいたします!!

陸上アカデミア/内川

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