梅雨も本番になり、そろそろ晴れ間がずいぶん熱くなってまいりました。
すると気にしなければならないのが夏バテです。
今日はそんな夏バテを解消するための1品をご紹介します。
[lnvoicel icon=”https://rikujou-ac.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG_20201022_094603-scaled.jpg” name=”内川”]こんにちは、陸上アカデミアの内川です。
今日は「夏バテ解消の1品」ということについてお話していきたいと思います。
これから夏本番を迎えるに当たり、心配なのは子供の熱中症や夏バテですよね?
暑くなると食欲が減退し、食べなくなると一気に体力を持っていかれます。
それを防ぐためにも食欲を増進させ、疲労を回復させる術が必要です。
疲労回復というと、あなたは何を思い浮かべるでしょうか?
にんにく?レモンのはちみつ漬け?
これらは先人の知恵と言えるものですが、やはり疲労回復と言ったら梅です。
そもそも梅は古来より民間薬として親しまれてきた過去があります。
梅の健康効果の一例を挙げると
などです。
これは7世紀の奈良時代に遣唐使が中国から持ち帰ったことに始まると言われており、平安・室町時代には食膳にのぼり、戦国時代には食欲増進の役割や戦場での息切れ防止の薬として使われていたようです。
その後江戸時代になると庶民にも親しまれ、冬の訪れを告げる季節の食べ物として重宝されていたとのことです。
こうして長年にわたって日本人に重宝されてきた梅ですが、一体なぜこうした効果があるのでしょうか?
梅の有効成分は大きく分けて2つです。
まず梅には多くの有機酸が含まれています。
一例を挙げると
です。
クエン酸は疲労回復を、カテキン酸は胃腸の働きを促し、ピクリン酸は肝機能を高めます。
この多くの有機酸によって、梅といえば!という機能が発揮されます。
この疲労回復は専門的にはクエン酸回路という回路の活性化に繋がります。
これはまさに内川が大学の学部時代にメインで行っていたことなのですが、ご飯を食べると解糖系という経路でエネルギーが生み出され、その後解糖系の残りがクエン酸回路という回路でまたエネルギーを生み出し、最後に電子伝達系というミトコンドリア内の工場で更に一気にエネルギーを生み出します。
そのエネルギーが今まさにこの文章を読んでいる目のエネルギーだったり、体内の全ての生体反応の源になっているわけです。
そのクエン酸回路で使うクエン酸が、まさに梅に含まれているクエン酸です。
通常だとこのクエン酸回路は減らないので回路がヘタれることはないのですが、バテたりすると話は別になります。
そのためのクエン酸補給ですね。
ムメフラールとは梅肉エキス特有の成分です(いわゆるファイトケミカル)。
ムメフラールは梅肉エキスを製造する過程でできたグルコースと酸が反応することにより、その一部がクエン酸と結合することにより合成されます。
なので梅干しには含まれていない成分となります。
このムメフラールも疲労回復に効きますが、血流改善効果も期待できるのです。
こうした非常に有用なので摂取したい梅ですが、梅干しが嫌いな子供もいます。
なので今回は子供用に自家製梅シロップの作り方をご紹介します。
梅を水洗いして乾かし、ヘタを爪楊枝で取る
消毒した乾燥させたガラス容器に1/3程度梅を敷く
氷砂糖を1/3その上に敷く
②、③を繰り返して、容器をいっぱいにする
その上からリンゴ酢を注ぎ、蓋を締めてゆっくり上下逆さに撹拌する
毎日上下逆さ撹拌し、3ヶ月ほどで飲み頃となります
梅シロップ大さじ2に対し、炭酸水120ml や同量の水水で割るとおいしく飲めます。
その他にもヨーグルトに入れたり、かき氷にかけたりしても美味しいです。
ちなみに「ガラス容器ないっす」というご家庭はジップロックに入れて混ぜても少量で作ることもできます。
生梅は6月が収穫シーズンなので、今丁度スーパーにも並べ始めていますので、見かけた際はぜひお試しください(僕はアマゾンで買いました)。
子供の夏バテ防止にはクエン酸をたっぷり含んだ梅シロップを活用せよ!
僕が小学生の頃はおじいちゃんが紫蘇を漬けてくれた紫蘇シロップをよく飲んでいました。
「疲れがとれるぞ~」と言っていたので、同じ原理ですね。
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