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内川オススメ本①「スポーツ万能」な子供の育て方

※2023/10/01にサイト改修を行ったためデザイン等崩れている箇所がありますが、順次修正予定です。

こんにちは。陸上アカデミアの内川です。
最近「どうやって情報を仕入れているんですか?」と立て続けに2件聞かれたので、「普通に本です」とお答えしました。
せっかくなので毎日更新しているブログでその本でも紹介しようと思います。

今日は第1回目ということで、最もオススメの本です。
小俣よしのぶ氏著の「スポーツ万能」な子供の育て方です。

今回本紹介を開始する上で「どれを最初に紹介しようかな~」と迷ったということはありませんでした。
というのも読んでみて「これ、俺がやってることほぼまんまだ!」と思って、Kindleでマーカーを引きまくった本だったからです。

そういうわけで僕が「こうしたら子供の運動能力を育むのにいいよな~」と思っていたことが、権威的にも認められたので、ご紹介します。

まずは著者の小俣氏の経歴から。

筑波大学大学院修了(体育学修士、野球コーチング論研究室)後、筑波大学大学院非常勤研究員や競技スポーツのフィジカルトレーニング指導、高等教育機関教員、大学や専修学校におけるコーチ・トレーナー教育に携わる。現在、いわきスポーツクラブ(いわきFC)アカデミーアドバイザー、ドームアスリートハウスアスレティックアカデミーアドバイザー、筑波大学スポーツ環境デザインR&Dプロジェクト室/Waisportsジャパン研究員、一般財団法人日本スポーツ推進機構(NSPO)アドバイザーなどを務める。育成システム、競技スポーツの一般トレーニング学の研究を専門とし、その知見を活かし野球指導者講演会や北海道日本ハムファイターズアカデミーコーチ研修、日本レスリング協会指導者研修などを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

『「スポーツ万能」な子どもの育て方』著者紹介より

という非常に多方面にわたって育成世代のスポーツに携われてきた方です。

現在いわきFCのアドバイザーをされているということなので、ちょくちょくTwitterでもいわきFCの練習風景を見ているのですが、早期からきちんとしたフォームで目的を持ってウエイトトレーニングを行っていたり、福島出身で現役で走り方を指導している秋本真吾氏をスプリントコーチとして雇用していたりと非常に先進的な(というかそれ以外が旧式だったりしますが)トレーニングをしています。

では本書でどんな話をしているのか?ということですが、章立てはこうなっております。

  1. 第 1 章 運動体験が低下している子どもたち
  2. 第 2 章 子どもの頃にすべきこと
  3. 第 3 章 成長のメカニズム
  4. 第 4 章 スポーツ万能の子どもを育てるために
  5. 第 5 章 スポーツ界の育成の現状
  6. 第 6 章 いわきから日本の育成スタンダードを変える

その中でも特に読んでいただきたい部分は1~3章までです。
今の子供の現状(2022年現在”普通”に育てると子供がどう育つか)、何をすべきなのか?成長メカニズム的にどのように育てればよいのか?などが解説されています。

本書には僕が実際のレッスン現場で子供に落とし込んでいること、動きを見て感じ取れることが「育成年代の事情」に添って書いてあるので、レッスンにいらっしゃってる方、興味を持たれている方には非常に共感していただけると思います。

と同時に、「このまま(普通に)育てるのはやばい!」と危機感を持っていただけると思います。

Kindle Unlimitedにて無料で配信されているので、気になる方はぜひ読んでみていただきたいと思います。

最後に僕が読んだ中でハイライトを入れた部分をいくつかご紹介して終わりにしたいと思います。

令和元年末にスポーツ庁が出したデータによると、子どもたちの体力運動能力は過去との比較において最低を記録してしまいました。令和元年から過去 10 年、平成 20 年まで遡っても、体力テストの合計平均点数が低下しています。

小中学生の男女ともに低下しているのですが、特に男子の方が低下状態は激しい状況です。小学生男子は平成 20 年の調査開始以来、過去最低を記録し、なかでも小学生、中学生ともに「走る能力」の低下が顕著です。これでは、野球やサッカーをする以前の問題です。持久性走能力も低下しているので、長い時間運動したり,走り続けたりすることができない、長時間の練習に耐えることができないといった現状が、数字からも明らかになっています。

2007年に発表された山梨大学の中村和彦先生の研究によると、運動発達の遅れも指摘されています。現在(2007年時点)と約 20 年前の幼稚園児の運動発達度合いを比較した研究で、走る、投げる、跳ぶ、捕球、平衡(平均台歩き)、毬つき(ドリブル)、前転の7つの運動発達度合いが、どの程度なのかを調べたところ、2007年時の5歳時は約 20 年前(1985年)の3歳児ほどであり、2007年時の小学校3、4年生は5歳児ほどの発達レベルであったと述べています。

あたりの残酷な事実が本文開始わずか2ページで明らかになります。

体力と運動能力は、異なる要素です。そのため、運動が苦手なように見える子の場合、体力が低いのか、それとも運動能力が低いのかという視点で見ることがポイントです。

こうしたポイントも、実際にレッスンをしておりたくさんのケースを見ているコーチでしたら理解していることですが、基本的に我が子のスポーツ状況しかわからない保護者様では当然知り得ない情報だと思うので、気になる方はぜひご一読くださいね!

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