こんにちは、
陸上アカデミアの内川です。
2022年春の運動会が終わり、
怒涛の体験ラッシュも
一段落つきました。
今日は僕がこれまで
300件近くの体験レッスンを見てきて
どんな人が陸上アカデミアが
向いているかということを
ご紹介します。
大前提として
「親が本気で困っていること」
まず大前提ですが、
「親が本気で困っていること」です。
これは子供が困っている
ではありません、
親が困っているです。
その理由と状況を説明します。
カウンセリングシートからわかる
親の熱意
陸上アカデミアでは
体験レッスン前に
カウンセリングシートというものを
記入いただいております。
これは弊社のレッスンが
カウンセリングと理論の説明に
非常に重きを置いているからです。
体験レッスンと言って
通常のレッスンにいきなり混ぜて行っても
「何をしたらいいのか」がわからず、
見様見真似で動くだけで
終わってしまうからです。
なので体験レッスンは
必ずマンツーマンで行い、
メニューも変えます。
これは2名の実際の
カウンセリングシートの切り抜きです。


さて、
加入したのはどちらの方でしょうか?
どう見ても青の方ですよね。
子供の現状足りない能力と
レッスン後になっていたい理想の状態は、
子供が足を速くすることに
熱意を持てていないと、
非常に抽象的な短文になります。
人間は興味のあるもの
(好きなものと嫌いなもの)に関しては
饒舌になりますが、
興味の無いものに関しては
全くと言っていいほど喋りません。
理由は興味が無いので
話せる内容がないからですね。
同じ問を投げても、
返ってくる答えには
これだけの違いがあります。
そして、上の熱心な例を見れば、

よし、
当日はこういうところを中心に見て、
もしそれができていなかったら
1つ下の◯◯ができているかどうかを
確認しよう。
できていたら更に上のレベルの△△まで
挑戦させてみようかな
と事前に考えることができますが、
下のそうでもない例が来たら、

う~ん、
なにもわからん…
当日次第だな
となります。
親とコーチ、
どちらも「子供をよりよい状態に
押し上げたい」が目的なのに、
親側があまり熱心に
情報提供をしていただけなければ、
コーチ側としてもできることは
限られてしまいます。
もちろんこれで100%
わかるわけではありませんが、
これで大概の気持ちの入り具合は
事前に量ることができます。
実際に頂いた事前カウンセリングシートから、
熱意の差を見てみましょう
(匿名になっています)。
これまでのカウンセリングシートから
見る親の熱意
「運動や体育に対する悩み・
現状足りない能力」という問についての回答。
熱心な例
(例1)
瞬発力が無く、
スタートでいつも出遅れてしまいます。
腕の振り方やフォームも
微妙に思います。
後半になると顎が
上がってしまうようです。
素人判断ですが、
身体が上手に使えていないように
見えます。
とにかく短距離走が不得意で、
それ以外のスポーツはわりと何でも
平均的にこなせるのですが、
足の遅さと瞬発力の無さが仇となり、
サッカーでもプレーに出てしまい、
困っています。
(例2)
スポーツが大好きで努力家です。
4泳は2年生でマスターし、
サッカーはリフティング1000回以上
出来ます。
ロードレースでは大会新記録で
優勝経験もあります。
しかしながら、短距離が遅く、
毎年リレー選手外で、
本人が酷く落ち込んでいます。
立ち幅跳びもダメなので、
何か身体のバネがクリア出来れば
変わる可能性もあるのでは、と、
切に願っております。
(例3)
⚫︎本人→
走っている時進んでいる実感がない。
スタミナは自信があるが、
走り終わるととても疲れていてバテる。
ガチガチになって力んでいるのかも
しれない。
競走しないで、
遊びで走ってると疲れない。
短距離で一番になりたい。
⚫︎母→
50mのタイムをあげたい。
盗塁が遅い。加速がつかない。
盗塁ではスタート直後、
前傾しておらず、
前に進んでいるようも見えず、
上体も立ち気味でもろに
抵抗を受けて走っているように見える。
ガニ股も気になる。
(例4)
運動は大好きで
何でも楽しんでやるタイプです。
成績も体育だけはいつもオール5。
今回、念願のリレー選抜に
入れなかったのが
かなり自信喪失となったようです。
入って当たり前みたいな空気だったので。
挫折も大切ではありますが
改善できる所は改善したい。
毎日やるべき事を知りたい。
自信を取り戻したい。
何が足りないのか知りたい。
やらされているのではなく
楽しく走りたい。
努力して来年の選抜には入りたい!
というのが目標です。
そうでもない例
・欲が無い
・技術
・スタートが遅い
・ドスドス走っている
・足が遅い
たくさん書けるということは、
それだけ本気ということ
なので親が本気で
子供の足が遅いことに対して
本気で困っていれば、
色々考えているはずです。
- なんで遅いのか
- いつ遅いのか
- 遅いと何が困るのか
もちろんこの見立て(仮説)が
100%正解である必要はないですが、
それでも考えているということが大切です。
考えている、つまり
自分の時間を投資して
子供が速く走れるようになるための
問題解決に使っているということ
それ自体が、
本気である証拠ということです。
本気で困っている人に、
こちらもその気持ちに本気で答え、
問題を解決すれば、
相手は必ず感動してくれます。
結果的に継続的に
通っていただけます。
そもそもなぜ今回
この記事を書いているかというと、
陸アカの体験レッスンの見直しを
検討しているからです。
本気で困っていればこうはならない
というのも、こちらサイドは毎時間
「本気でその子供に向き合い、
全力で走り方の改善をするために
知恵を出している」にも関わらず、
そもそも保護者が入会する気がなければ、
ただのボランティアになってしまうからです。
ではここから
「それなら来ないで欲しい
(というか他のかけっこ教室に行って欲しい)
という保護者の例3選」を
ご紹介します。
※それなら他のかけっこ教室に行って欲しい
というのは、陸アカ以外のかけっこ教室の体験は、
通常のレッスンに混ぜるだけなので、
運営側のコストは0だからです。
① 来ない
まずは「来ない」です。
これは体験に申し込んで
無断キャンセルではなく
(それも極稀にある)、
母が申し込んで父が連れてくる
という、申込人が来ないパターンです。
設立当初にこのケースがあって
全く意味のないレッスンになったので、
体験申込ページに
そこそこのスペースを設けて
「申し込みした人が連れてきてください」
という注意書きをしてあるにも関わらず、
たまにあります。
② 途中でいなくなる
これは母1人に対して、
体験を受ける子+その下の子を
連れてきているので、
下の子のお守りのために
公園等に遊びにいってしまう
ということです。
これも結局満足なカウンセリングも
できませんし
実際のレッスンも見ていないので、
子供の悩みがどの様に解決していったのか
その経過が全くわかりません。
なので「預けて終わり」になってしまい、
そこからの進展が全くありません。
ただし敢えて実際のレッスン中に
いないようにするという選択をする
保護者様もいます。
これは子供の性格を考慮して、
すぐ近くで見ていないほうが
伸び伸びとレッスンできるとの
判断からです。
このケースの場合は、
紹介や事前にホームページを
しっかり読み込んでいただいており、
どんなレッスンが行われるかを把握しており、
もう入会することは確定しているパターンが
非常に多いです。
③ ずっとスマホいじってる
最後にずっとスマホを
いじっているもあります。
これら全てのケースに共通するのですが、
いずれも
「子供の足が速くなることに対して
そこまで本気ではない」ということが
態度に出てしまっていますよね?
あなたは家を建てる時に
打ち合わせを退席するのか
家を建てるとします。
念願のマイホームです。
人生で1番大きな買い物なので、
みんな本気です。
内装や間取りから、
家具、カーテンの柄に至るまで、
全てしっかり考えますよね?
その打ち合わせに自分は参加しない、
勝手に決めておいてとは
ならないではないですか。
それは本気だからです。
その過程を知らずに
自分の知らないところで
打ち合わせが進んで、
出来上がりに不満があったら嫌だから
本気で向かい合うではないですか?
にも関わらず、
今わざわざ時間も取って
お金も払ってきている、
目の前の子供の足を速くするための
レッスンに集中することができない。
これは「本気ではない」以外に
理由が見当たりません。
なぜならカウンセリングをしていて、

あぁ、この人は本気で
子供の足を速くしたいんだなぁ
と感じる方は、
僕に頻繁に感想を伝えてくれますし、
前のめりで色々話をしてくださり、
しっかり返答すると感心してくれます。
それは
「本気で困っているので
子供の力になれるのであれば
何かをしてあげたい」
という気持ちがあるから。
入会後の通常レッスンで
コーチに全面的に任せてくださるのは
ありがたいですが、
その方向性を決める段階において
丸投げというのは、
「1回連れていけば何か変わるでしょ」
という浅い心理が
読み取れてしまいます。
これは弊社の体験レッスンの
位置づけの定義と異なりますので、
近々是正させていただきます。
どうするかというと、
現在東京都と神奈川県川崎市以外の方は
体験レッスンを¥15,000 で
入会時に¥10,000 バックという形を
取っております。
理由はこの地域以外からの体験は、
体験だけ受けて終わる方が多いので、
本気で通いたい方は
損をしない仕組みになっています。
上でも書きましたが、
陸上アカデミアは
親子で本気の方以外は
お断りさせていただいておりますので
(ガンガン営業をかけて
手当たり次第入会させることも可能ですが、
それだと誰も幸せにならないので、
本気でない方に対しては
そもそも入会のご案内をしておりません)、
陸上アカデミアを更に1段階
質の高いものにするためにも、
「入り口」をもう少し
狭めさせていただこうと思います。
ただ、「本気で子供の足を速くしたい」
と悩んでいる方のお力には
なりたいと思っていますので、
本気の方は陸アカの門を
叩いてみてください!
お待ちしております。
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