小学生が運動神経を良くする方法はコーディネーショントレーニングと基礎体力向上だ
※2023/10/01にサイト改修を行ったためデザイン等崩れている箇所がありますが、順次修正予定です。
学力と異なり運動神経が悪い理由は3つもあります。
どこが苦手かによって対処方法が異なるので、今のうちに原因を突き止めましょう!
目次
本日の質問
今日は小学生の子供運動神経を良くする方法について回答します。
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小学3年の娘がいます。運動神経が鈍いです。
また口が重いというか、ペラペラと気のきいたことがいえません。
そのせいか、最近同級生のある女の子にいじわるをされます。
スポーツは週に1,2回のエアロビがやっとついていけてる程度。
習いだして1年以上たちましたが、運動神経の鈍さは相変わらずどころか、まわりとドンドン差がでてきました。
山登りや公園で遊ぶのは好きなので体を動かすことが嫌いなわけではないようです。
何かこのスポーツをすると運動神経が伸びるよ!というオススメはありますか?
ちなみに、乗馬や弓道、アーチェリーなどは運動神経を伸ばすのにどうでしょうか?腕の力がなく体幹がないように思います。
今日はこの質問に回答していきます。
まとめると
- 小学3年生女子
- エアロビ週1~2
- 1年経つが運動神経が良くならない
- 体を動かすのは好き
ですね。
今日はこの質問をベースに、小学生の運動神経を上げる方法ついて考えていきましょう。
結論
【今日の結論】
運動神経とは「脳と体の連動性」と「基礎体力」によって決まるので、各々を鍛えるべき!
スポーツをしているから運動神経が良くなるわけではない
まず始めにとっても大切なことをお話します。
それは「スポーツをしているから運動神経が良くなるわけではない」ということです。
例えばサッカーを習っている小学生がいるとします。
彼は毎週サッカーの練習をしているのでドリブルやリフティングは上手になるかもしれません。
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では野球は?
上手にバットを振ったりキャッチボールできたりするでしょうか?
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同様にバスケは?水泳は?マット運動は?
もし上手にこなすことが出来ないのであれば、それは「サッカーができる状態」なだけで、「運動神経がよい」とは言えないのではないでしょうか?
いわば勉強全体ができるのではなく、「算数だけはずば抜けてできる」ような状態です。
「うちの子は将来サッカーで食べていくのでそれでもいい!」というのであればそれでも良いですが、「将来の高い学歴や年収のために運動能力を上げたい」ということであれば運動神経を上げることに専念したほうが良いと思います。
運動神経とは脳~体間の連動性と基礎体力の掛け算で決まる
ここまでで「専門性の高いスポーツを行うのは運動神経を高めているのではなく、そのスポーツの能力を高めているだけ」ということがおわかりいただけたかと思います。
これは専門的な動作の気の遠くなるような反服練習によって身につきます。
では運動神経自体はどのようにすれば高められるのでしょうか?
運動神経は以下の公式で求められます。
運動神経=脳~体間の連動性✕基礎体力
つまりこの2点を別々に鍛えれば良いこのです。
運動とは脳で行う処理だ
これも大切な質問ですが「運動とはどこでするのでしょうか?」。
答えは「運動は脳で行う」です。
「運動とは脳で行ったイメージを体で表現すること」です。
それには次の3つのステップがあります。
- 脳でイメージする
- 脳→体へイメージを伝える
- 体でイメージを表現する
[topic color=”pink” title=”動作発現までの3ステップ”]
1.脳でイメージする
イメージする作業は脳で完結します。
「スタートダッシュを切る」と脳で考えなければ行動は生まれませんね?
これは「2✕9=?」と聞かれているのと同じです。
脳で考え、「18!」と脳が答えを出します。
脳が出した答えが「スタートダッシュ」なのか、「18」かの違いだけです。
2.脳→体へイメージを伝える
次に脳で考えた「スタートダッシュ」なり「18」なりを各器官へ伝達する段階です。
「スタートダッシュ」であれば足を始めとした筋肉への指示です。
「18」であれば口の筋肉へ「『18』と発言せよ!」と指示を出します。
3.体でイメージを表現する
最後に指示されたとおりに各筋肉が動きます。
この筋肉の表現の上手さでパフォーマンスが決まります。
大きな声で「18!」と発言できるのか、素早くスタートダッシュを決めることができるのかがわかるわけです。[/topic]
このように一つの動作が外から見える形になるまでに3つのステップがあることがわかります。
すなわち運動に関するパフォーマンス指標である運動神経を高めるには
- イメージ力を高める
- きちんとイメージを体へ伝えることができる
- 体のスペックを上げる
この3つの手段があるということです。
運動神経が悪い理由は3つあるから厄介だ
裏を返すと、
- 正しくイメージできない
- イメージを脳→体へ伝えることができない
- 体で上手く表現できない
このうちどれか1つでも「苦手」だと、トータルとして「運動神経が悪い」となってしまうのです。
これが「運動神経の上げ方がわからない」理由です。
学力不足であれば「①の上手くイメージできない=脳を鍛えればよい」ので方法がわかりやすいです。
ですがこと運動に関してはやるべきことが3つもあるのでわかりにくいですよね。
鍛え方はコーディネーショントレーニング方法と基礎体力向上
それぞれの鍛え方のイメージはこちらです。
この練習では子供と先生がじゃんけんをし、勝ち、負け、あいこの場合のアクションを予め決めておきます。
じゃんけん→アクションを正確に行いつつ、反応速度を高めることを目的にしています。
ここでじゃんけんの結果を見て理解し、次に取るべき行動を決定するまでが「①脳でイメージする」です。
行動を取るまでが「②伝達する」、行動の素早さや大きさが「③表現する」です。
ここでイメージ、伝達が苦手な子供は行動に移すまでが遅いですし、反対に行動に移すのは早いけれども「ジャンプの高さが低い」や「素早く座れない」といった場合は表現が苦手、つまり基礎体力に不安が残ります。
イメージ、伝達が苦手な場合
「動きがぎこちない子」はここに入ります。
この子達のようにイメージ力を鍛えたい場合には脳を使い、実際の行動へ移すまでの時間と正確性を高めることです。
先程ご紹介したようなコーディネーショントレーニングを取り入れてみたり、スティックやラダートレーニングも効果的です。
主観と客観のズレによってこうした事象が起こるので、まずは自分が狙った場所に足をつけるという練習から初めて見るのが良いかと思います。
表現が苦手な場合
これは単純に基礎体力を上げることが回答になります。
脳からの指示はきちんと筋肉に伝わっているにも関わらず、反応が小さいというのは単純に筋力や瞬発力のような基礎体力が不足しているからです。
休み時間に外を駆け回ったり、スポーツの習い事を行えば容易に改善可能でしょう。
元来勉強ができる子というのは「思考を脳内で完結させること」には優れています。
なのであとはそれを運動器官へ伝え、出力を上げてあげれば、自ずと運動も得意になるはずです。
また小学生のうちに基礎体力を上げておくと、中学生以降部活動で専門的な動きが必要となった際に、素の力が高いのですぐに適応することができます。
まとめ
【今日のまとめ】
運動神経が悪い理由を突き止めて、そこを潰せ!
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