DAY 109 | 2026-08-18 | 火曜
Fast vs Slow SSC — 弾む跳びと沈む跳びを、別の能力として育てる
ジャンプ・プライオ・SSC
Scene
事象(レッスンでこう見える)
縄跳びや連続ジャンプは軽やかなのに、深く沈んで高く跳ぶ種目になると跳べない子がいる。逆の子もいる。
どちらも同じ「ジャンプ練習」で一括りにすると、伸びない側が置き去りになる。
Mechanism
正体(科学的メカニズム)
伸張短縮サイクル(SSC)は接地時間およそ250ミリ秒を境に、短い接地で弾む「速いSSC」と、深く沈んでから伸び上がる「遅いSSC」に区分される。両者は筋腱の使い方も神経の準備も異なり、別の能力として発達する。高い台からのドロップは接地が長くなり、狙いと違う側の練習になりやすい。
研究の読み方: 250ミリ秒は分類の目安であり、子どもの計測値に厳密な線を引く数字ではない。
Fast SSC
接地約250ミリ秒未満の、短く弾む反発動作。
Slow SSC
深い沈み込みを伴う、接地の長い跳躍動作。
Ground Contact Time
足が地面に着いている時間。
Action
打ち手(レッスンで使えるもの)
| やりがちな間違い | 何が起きるか |
|---|---|
| 全部を「ジャンプ力」と一括りにする | どちらの能力が課題か見えない |
| 高い台からのドロップで弾みを狙う | 接地が長くなり狙いと逆の練習になる |
| 深い跳びに素早さも同時に求める | 課題が混ざりどちらも身につかない |
- その日の狙いを「短く弾む」か「深く沈んで高く」か、どちらか一つに決める。
- 弾む日はポゴや縄跳びのリズムで、高さを求めず床を弾く。
- 沈む日は一回のジャンプに絞り、休息を長く取る。
今日は床をトントン弾む日。高さはいらないよ。
Connection
既存指導との接続
着地剛性の調整(day087)とポゴ振幅の段階(day094)を、「どちらのバネを育てる日か」という一つの軸で束ね直す。
Content
コンテンツ化の可能性
「跳ぶ練習は二種類ある」を接地時間の長短で示す二枚図解。
Next
次回セッションへの引き継ぎ
同じ子について弾む系と沈む系の得意差をメモし、次回の練習配分を決める。
