DAY 069 | 2026-07-03 | 金曜
Growth Velocity Watch — 痛みの前に、身長が伸びた月を見る
成長・発達・傷害予防
Scene
事象(レッスンでこう見える)
急に膝、かかと、股関節まわりを気にし始める子がいる。フォームだけを見ると、痛みの背景を見落とす。
Mechanism
正体(科学的メカニズム)
成長速度が上がる時期は、骨、腱、筋、神経制御の適応速度がそろわない。昨日まで平気だったジャンプ量やダッシュ量でも、付着部への牽引ストレスが増えることがある。痛みが出てから止めるより、身長の伸び、疲労、違和感の出方をセットで見る。
研究の読み方: Sourcesは公開URLで存在確認した論文・レビューに限定。現場では用語暗記ではなく、観察点と負荷設定へ変換して使う。
Growth Velocity
一定期間でどれくらい身長が伸びたか。成長期の負荷判断に使える。
急にズボン丈が短くなる時期。
PHV
Peak Height Velocity。身長が最も速く伸びる時期。
急成長の山。
Apophyseal Injury
骨端部や付着部に負担が集まる成長期特有の痛み。
引っ張られて痛む成長期の付け根。
Action
打ち手(レッスンで使えるもの)
| やりがちな間違い | 何が起きるか |
|---|---|
| 痛みを柔軟性不足だけで見る | 成長速度という背景を見逃す |
| 痛みが消えたらすぐ全量に戻す | 同じ部位へ再負荷が集まる |
| フォーム修正だけで押し切る | 負荷量の問題が残る |
- 月ごとの身長変化を保護者に確認する。
- 痛みがある日は、反復量より観察と低負荷メニューへ寄せる。
- 復帰時は距離、回数、ジャンプ高のうち1つだけ戻す。
「今日は根性で乗り切る日ではなく、体が伸びている時期かを見る日。痛みが出る前のサインを一緒に拾う。」
Connection
内川様の既存指導との接続
PHV負荷管理カードと接続する。今回は成長期全体ではなく、身長の伸びをレッスン判断に入れる入口にする。
Content
保護者説明とコンテンツ化
保護者向けには「痛いと言ったら休む」だけでなく、「伸びた月は量を疑う」と伝える。LINEでは家庭での身長メモを促せる。
保護者へ: 「今日は動きが崩れる直前のサインを一つだけ見ました。家で反復を増やす必要はありません。」
Next
次回セッションへの引き継ぎ
次回は痛みの有無だけでなく、直近1か月の身長変化を聞いてから負荷を決める。
