福岡君の紹介
紹介と実績
紹介
・体験当時は小学5年生サッカー)
・メイン競技はサッカー(年中から週5で)でトップ下(たまにサイド)
実績
U-11プレミアリーグ優勝(全国大会優勝)
2021年10月~2023年3月までの1年半、週1回パーソナルレッスンを行っておりした。
指導中にプレミアリーグU-11の全国大会があり、無事優勝したとの連絡が来ました。
この報告にて、陸上アカデミアの指導生が全国大会優勝を果たした種目はラグビー、アメフト(フラッグフットボール)に続いて3種目目となりました。
全国優勝の報告(チームサイトより引用)
陸上アカデミアでの指導を行う前の様子
ここでは最初と最後の走りを見比べながら、当初の問題点や理想の姿、それを達成するために何を行ったのかをご紹介していきます。
体験時の走り
まず最初に、体験レッスンに来る前の走り方、つまり彼の元々の走り方を御覧ください。
陸上アカデミアでの指導がなければ、今現在もこの走り方の延長線上で走っていたはずです。
※この体験当時の走りを小6秋に振り返りで見てもらったときのリアクションは最下部のインタビュー動画中にあります。
ダッシュ、垂直跳び、立ち幅跳び、スタートダッシュの順
体験レッスンで取り組んだこと
体験レッスンでは以下の内容について話しました。
- 主観と客観のズレの自覚[オンライン体験レッスンで解説]
- 走りの理論の説明[オンライン体験レッスンで解説]
- その理論を体現するために必要な能力の説明[オンライン体験レッスンで解説]
- その能力を手に入れるための手段[オンライン体験レッスンで解説]
実際に30分間のカウンセリングで行ったことを以下にまとめます。
自分の動画を見て思ったこと[主観と客観のズレ]
・腕が外振り
・脚流れてる
・ももが上がってない
・あごが上がってる
こうすると速くなると思ったこと
膝が曲がってるので、地面を押し切る
この内容を30分のカウンセリングで明らかにし、その後課題を解決するための60分のオーダーメイドレッスンを行いました。
体験レッスンで行ったこと
上の最初の走り動画の垂直跳びを見ていただければおわかりいただけるかと思いますが、福岡くんは「地面を押した結果自分が動く」という概念がありませんでした。
体験レッスンでは「地面へのアプローチ」を変えるために、スキップ、乗り込み等を行いました。
体験レッスンで使用した動画全編
以上の内容を行っての走りの変化がこちらになります。
最初の走り
最後の走り
最後のスプリントに関しては、腕の力みはほとんど変わりませんでしたが、アプローチを行った地面を押すに関しては少し改善が見られたのではないかと思います。
入会後のレッスンで行ったこと
ここから先は実際に入会した後の走り方の推移について見ていきましょう。
練習内容については、30分の事前のカウンセリングで話した走りの理論を体現するために必要な技術と身体を獲得するための練習を継続的に行っていきました。
こうした理にかなった練習を継続するだけでも一定の効果はありますが、陸上アカデミアのレッスンで最も大切なことは「上達する考え方をインストールできる環境」であるということです。
理由はコーチ陣が全員「速く走る」という1つの技術を「効率よく上達してきた」実績があるからです。
コーチ全員が陸上競技短距離種目で全国大会出場以上の実績というのは、どう控えめに言っても「効率よく上達」しないと達成できません。
中、高それぞれ3年の計6年以内に結果を出さないと時間切れになってしまうからです。
仮に「中学の全国大会出場記録を切るまでの期限がなしです」というルールであれば、ほとんどの選手が標準記録を切れます。
スポーツに限らず勉強や就活、仕事でも「締切以内に結果を出す」ということが大切ですが、意外と普段の日常生活や練習に没頭していると忘れがちです。
なので、「効率よく上達する」という考え方をインストールすることが大切なのです。
そのために福岡くんに話した2つの内容を具体例とともにご紹介します。
プラクティスとエクササイズを区別する
体験中に話したことで印象に残ったことがあります。
それは最後に
地面を押す練習で「バウンディング」っていうのがあって…、知ってる?
サッカーで習って知ってる!自主練もしてる!
素晴らしい!ちょっとやってみて。
わかった!
これが実際の体験時のバウンディングです。
なるほど。動作としてはできてるけど、キモを外してる…
バウンディングにはなってるけど、なっていなくて…
よく家でも練習するんですけど、上手くならなくて…
この話は極めて示唆に富んでいます。
どういうことかというと、
家でやったほうがいい練習ありますか?
ということをコーチ陣にお聞きになる保護者様は多いのですが、それを実際に練習するのは10人に1人もいません。
にも関わらず、福岡くんはバウンディングがよいと聞くやいなや、しっかりバウンディングを自主練するという自分を律する能力を持っています。
しかしどれだけ練習しても上達しない。
こういう経験は、子供の成長上よくないです。
理由は「努力は報われない」という経験を強く植え付けてしまうから。
これだけは避けなければなりません。
そのためにはどうすればよいのか?
「正しい努力」をすればよいです。
努力には正しい努力と誤った努力があります。
それらは何が違うか。
答えは「目標にたどり着くために足りない能力を獲得できるものかどうか」です。
バウンディングで手に入れたいのは「地面を押す力」です。
つまりバウンディングをすることによって地面を押す力が高まっていないといけません。
しかし彼のバウンディングの実態はほとんど跳ねずに、落下するまでの時間で速く足を回転させているだけです。
つまり「地面を押していないので、地面を押す力は高まらない」ということになります。
よく何百回も腕立て伏せをできることを自慢しているが、その実、ただ体を上下させているだけの人がいますが、それと全く同じですね。
この現象を陸上アカデミアでは「プラクティス(練習)ではなく、エクササイズ(運動)になっている」と表現しています。
プラクティスは課題を解決します。
一方エクササイズはただエネルギーを消費する運動です。
正しく行うももあげはプラクティスであり、ただの腹筋運動はエクササイズです。
正しく行う70%走はプラクティスであり、ただのジョギングはエクササイズです。
腹筋もジョギングもスキルは上達しません(フィジカルは向上します)。
これでイメージがついたと思います。
こうした明確な指針を持って練習を見てみると、かけっこ教室に限らず、他の競技の教室もエクササイズを行っているところが多いのではないでしょうか?
「頑張りすぎない」を「頑張る」
続いて、福岡くんに伝えたのは、
頑張りすぎないということを頑張ろう
ということです。
どういうことかというと、バウンディングの例でもありましたが、彼(彼に限らずトップで戦う選手の多く)は基本的に真面目です。
才能があるからという理由で、今の地位に驕ることもなく、しっかり練習を重ねます。
一言でいうと、「優等生」が多いです。
なのですが、その分何に対しても100%で取り組んでしまい、力の抜きどころがわかっていないケースが多いです。
例えばダッシュの際に
頑張れば進む
と思い込んで、拳、腕、肩に力を思いっきり入れて頑張って走ってしまう。
スプリントに限らずスポーツの動作すべてがそうですが、空中でどれだけ頑張っても前には進みません。
大切なのは、「自分以外のなにかにいかにして力(≒エネルギー)を伝えるか」です。
にも関わらず、「(意味のないところで)頑張ってしまう」。
これは優等生教育の負の面でもあります。
他にも練習で1本走り、そのあと次の1本を走るために走り終わった地点から走って戻る。
これも無駄です。
息が上がったまま次の1本を走っても、どうせ良い走りはできません。
結局これもエクササイズになってしまうわけです。
ところがこうした子達は本業の球技のチームやスクールで走って戻らないと怒られるので、終わったら走って戻ることが習慣となってしまっているわけです。
逆にこの場面はむしろゆっくり歩いて戻らないといけないわけです。
速く走ることしかしない陸上部の練習を一度見てみてください。
走ったあとは全員必ず「牛歩のごとくゆっくり歩いて」戻っています。
よって球技を行っている子の体験レッスンでありがちな「走って戻る」ケースを見た場合は
今ここ頑張って走ったら足は速くなる?
ならない!
正解!
だからゆっくり歩いていいよ。
その分次の1本頑張って。
とストレートに伝えます。
もし仮に
なる!
と言った場合には
なるほど、OK!
じゃあ今日の練習はずっとスタートからゴールまで走っていようか!
とはっきり言います。
ともすると、
突き放して酷い
と思われるかもしれませんが、違います。
速く走れないということは、フォームが間違っているということです。
フォームが間違っているということは、走る際の意識が間違っているということです。
走る際の意識が間違っているということは、走りに対しての理解も間違っているということです。
走りに対しての理解が間違っているということは、考え方が間違っているということです。
考え方が間違っているのであれば、その考え方から修正していかなければなりません。
つまり、本人、それからご両親が「当たり前」と思っている常識をぶち壊さないといけません。
走り終わって次の1本を走るために走って戻っている子に対しては
ちゃんと歩いて戻ってね
と伝えます。
1時間のレッスンの質を最大限に高めるためですね。
この2点は走りを速くするためのポイントというより、スポーツ(もっと言うと人生における上達するべきこと)全般をより効率よく上達させるために外してはいけないポイントです。
こういう知識がある子とない子が、同じ練習環境に放り込まれて競争させられるのは、かなり酷だなと思いますが、家庭での教育でこうした知識を手に入れている子がいるのも事実です。
なので、もし何かの世界で頂点を極めたいと思っている場合は、このような「取り組み方」から教えてくれる環境を探しましょう。
インタビュー動画
福岡君本人とお母様にインタビューをさせていただいた際の動画です。
上で話した「プラクティスとエクササイズを区別する」と「『頑張りすぎない』を頑張る」などについて話しております。
ぜひ、ご確認ください。
↓↓↓
- 0:00 自己紹介
- 1:33 体験時の動画を現在見ると「スタート、これ、〇〇〇〇〇〇?」
- 2:29 1年前の自分に走りのアドバイスをするとすると「もっと〇〇〇〇」
- 4:03 立ち幅跳び、垂直跳びを振り返ると「〇〇〇〇〇〇〇いない」
- 4:36 速く走りたいとは思っていたけど、その〇〇〇がわからなかったから、速く走れなかった
- 6:55 足が速くなった結果、サッカーの〇〇〇〇〇が変わった
- 8:30 〇学年になったあたりから、サッカーチームの中での足の速さが気になりだしてスプリントスクールを探し始めた
- 9:00 陸上アカデミアに体験に来たきっかけは、〇〇〇〇〇〇〇以外に見てもらう機会が欲しかったから
- 9:55 入会を決めたきっかけは「〇〇〇〇〇ことと〇〇〇〇が違うということを伝えてくれたこと」が一番
- 11:35 サッカーでも〇〇〇〇〇ことと〇〇〇〇〇ことの一致を意識するようになった
- 12:00 マンツーマンレッスンとグループレッスンでは〇〇〇〇〇〇〇の〇〇が違うからマンツーマンのほうが理解度が高い
- 12:55 走りを学び始めてサッカーでの変化は「〇〇〇〇〇〇〇〇と思うことが浮かぶようになったこと」とディフェンス時に相手が多少足が速くても追いつけるようになったこと
- 14:45 日常の練習風景を見ていて思うことは「コーチが全体的に話しやすい」、「ツラい練習も楽しめるような工夫が随所に見られる」ということ
- 15:10 サッカーと陸上の練習を比較して思うことは、サッカーではあまりない〇〇〇〇がめちゃめちゃ上手な子がいたりして刺激になる
- 16:50 将来のビジョン的に3m~5mで競り負けない〇〇〇がほしい
- 19:25 同じ練習をしても個々人で〇〇〇〇〇〇〇、〇〇〇〇〇〇〇〇が異なるので、それをカスタマイズして指導してもらえることが少人数制でのメリット
- 19:55 今レッスンの時間を使って取り組むところ、自主練でもできることの見極めが難しいので、〇〇を出してくれるのは練習効率の面でよかったところ
- 22:02 色々な指導を各スクールで受け、一番新鮮だったのは「〇〇〇〇〇です。〇〇〇〇〇〇〇ことが全部もったいないんです。〇〇〇〇〇〇が一番です。」という言葉
- 23:26 陸上アカデミアの「他種目をまんべんなく」というプログラムが役に立ったのは〇〇〇〇と〇〇を色々なシチュエーションで経験できたこと
- 25:13 〇〇〇に〇が入ると全身に力が入らなくなってしまうのはサッカーの動画を見返してもそうなっていたので、それを知れたのはよかった
- 26:50 陸上アカデミアに来ると自分の〇〇がわかり、その〇〇の〇〇〇〇も教えてもらえるので、脚が速くなると思うし、実際に速くなった
- 28:40 内川に対する想いとして「〇〇〇がわかりやすい」 ことと「実際に〇〇を見せてくれること」がよかったというものあるが、総括すると〇〇〇が凄い。〇〇派なのに気難しくないというのが、親目線でもありがたい。
PS.
丁度レッスン終了して1年ほど経ってお母様とやりとりする機会があり、その中でこのような感想をいただけました。
「足速くなりました!」「結果出ました!」という報告よりも「コーチに出会えてよかった」と言っていただけているのが、何よりもコーチ冥利に尽きます。
サッカーの全国大会で優勝した福岡君がサッカーのパフォーマンスを向上させるために陸上アカデミアで走りを学んでおります。
もしあなたのお子様がサッカーに取り組んでいるのであれば、この状況を見て「走りを学ばない」という選択肢はないと思います。
陸上アカデミアのレッスンに興味を持って頂けたら、ぜひこちらから体験レッスンを受けてみてください。